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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年3月

彼女の友情が私を食べ尽くす ブログがきっかけで出会ったキャリアウーマンの栄利子と 専業主婦の翔子。その「友情」は次第に思いもよらぬものに変わってゆく……。

                (文藝春秋HPより)




大手商社に勤務する志村栄利子と、夫と二人暮らしの専業主婦丸尾翔子の物語。

二人は同じ30歳。

翔子のブログ『おひょうのダメ奥さん日記』のファンで、ブログの更新を
楽しみにしている、栄利子が、偶然、会い、親しくなる。

最初は、ふつうの会話、二人とも楽しそう。
でも、やがて栄利子の束縛めいたメールに辟易してくる翔子。


う~ん、栄利子みたいな人居そうだな~。
ある程度の裕福な家庭で大事に育てられ、学歴も容姿も良くて、自分の価値観が
正しいと思い込んでいる人。

遠目に見ているだけならいいけれど、親しくはなりたくないな・・・という人ね。


翔子は、唯一の味方である夫の賢介との関係も自業自得とはいえ、栄利子によって
壊されることになっていく。

この二人の間に、事件でも起きる?とドキドキしながら読みましたが、
根本的には、理性的な二人で良かった。


ブログをわたしも書いているので、なるほど・・・気をつけないと!と
思う事もあったな。


嫌な話ですが、面白かった!
男の人が読んでも、たぶん、面白くはないでしょうが・・・^m^



                         ★★★★
 
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発行年月:2014年10月

アッコ女史ふたたび! 大人気の「ランチのアッコちゃん」に、待望の続編が登場!! 澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんであった。またもやアッコさんの底知れぬ力をまざまざと見せつけられる三智子であった――表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」などを含む全4編。

                   (双葉社HPより)


ランチのアッコちゃんの続編。
黒川敦子女史のモーレツぶりが気持ちいい。


4編からなるけれど、アッコさん登場は前2つのみ。

<3時のアッコちゃん>
アッコさんの元部下・澤田三智子は、会社の会議にお茶の用意をしている。
アッコさんが、そのお茶の用意を自分の勤める「東京ポトフ&スムージー」に
任せて欲しいという。
そして会議は1週間(月~金)、毎日午後の3時から30分間だけとアッコ女史の
アドバイスに従う。

出されるメニューが美味しそ♪
月曜日・・・アールグレイ、ショートブレッド
火曜日・・・きゅうりのサンドイッチ、ダージリン
水曜日・・・ビクトリアケーキ、ウバ
木曜日・・・スコーン(チーズ、クリーム、数種のジャム)、アッサム
金曜日・・・シャンパン、クリスマスプディング


<メトロのアッコちゃん>
駅のホームでスムージー販売のアッコ女史。
仕事に行くのが憂鬱で仕方ない榎本明海(27歳)をみつけ、無料で
スムージーを飲ませる。
そして、次の日もまた次の日も・・。

最初は迷惑がっていた明海も仕事に対する気持ちを変えていく。

<シュシュと猪>
変わった題名だなぁ~と思ったけれど、猪もシュシュもちゃんと重要な存在として
登場してました!
え?六甲種周辺って猪が普通に街に現れるの?



<梅田駅ワンダーワールド>
東京から大阪の会社に就職の面接に来た若林佐江。
大阪駅を降りた地下で迷い、面接会場には遅刻。
その場で採用はなしになる。

こういう子が会社にとっては重要な人材になるのになぁ~。
世間ってなんだか理不尽だな。

でも拾う神あり!!
この子のその後の話が読みたいなぁ~。と思った。


アッという間に読了。
そして、今回も楽しかった。
アッコさんのお店も繁盛している様子が後ろ2つのお話から想像出来て
また何やら続編ありそうかな?


                          ★★★
 



発行年月:2014年8月


 スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。
浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、
次から次へと災難に見舞われる片想い中の彼のため、
SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく……!
やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子は──。

                     (東京創元社HPより)




片想い歴5年の富田宝子28歳。

ルームメイトは遊び人のレズビアン・菅沼玲奈。

宝子が片想いしている相手は、西島裕也31歳。
フリーのグラフィックデザイナー。
仕事を通じての知り合いでもある二人。

宝子は、容姿も良いし、仕事も出来て、後輩からも憧れられている女性。
性格もいい。
なのに・・・相手の西島は、どこに魅力があるのやら???

西島のために陰で働く。
その働きが報われることはないのに・・・。
ああ、なんて健気なんでしょう。


彼に恋人がいると知っても、そして後輩が彼と付き合うことになっても
寛大な心でそれを受け入れ、尚且つ片想いは継続される。

ほかを向けばもっと素敵な男性居るのになぁ~なんてヤキモキしたけれど、
最後の最後に西島が思っていたよりまともな人とわかって良かったわ~。

宝子の存在が自分にとって大事だと気づいた?

宝子が幸せになれますように・・・。


ササッと読めて楽しかった♪



          
                           ★★★



発行年月:2014年4月

私の呪いを解けるのは、私だけ――。すべての女子を肯定する、現代の『赤毛のアン』。

「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる! 試練を越えて大人になる二人の少女。最強のダブルヒロイン小説。

                 (新潮社HPより)





ダブルヒロイン、ダイアナと彩子。
ダイアナの本名は矢島大穴。名前のせいで嫌な目にいっぱい遭ってきた。
父親はダイアナが生まれてすぐに遠くへ行ってしまったと母から聞いている。

そして母親は、キャバクラで働きいつもドギツイファッション。
本当は有香子というのにお店での呼び名ティアラと呼ばせる。
そんな家庭環境のため、友達を作ることもせず孤独に過ごしていた。
唯一の楽しみは本を読むこと。
そんなダイアナと神崎彩子が出会ったのは小学3年生のクラス替え後。
彩子はお嬢様で皆が憧れる存在。けれどダイアナになぜか興味を覚え二人は
すぐに仲良しになる。

まさに現代の赤毛のアンです・・・^m^

ダイアナの母親も変わっているけど憎めないし、彩子の母親も気取ったかんじはなく
優しそう。

そしてダイアナのことが好きなお肉屋の息子・武田くん。
口ではいつもダイアナをからかったりしてるけど、肝心なときには頼りになる。

中学生になりお互い高校は別の道へ。
そして絶交という二人が少し離れてしまう時期があって・・・
再び高校卒業後に再会。

表題の「本屋さんのダイアナ」になったダイアナ。
まだ今はアルバイト店員の身分だけれど、今後夢の本屋さんを自分で持つのかなぁ~?

ハチャメチャなかんじのダイアナのお母さんのことも後半わかり
行方知れずの父親が実は・・・・という真実も発覚して
「え?そうなの?」ということが立て続けに起き
読んでいて楽しかった。


続編あっても面白くなりそうな話でした♪


                          ★★★★



発行年月:2014年1月


 80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。一ノ瀬との恋は成就するのか?

                      (小学館HPより)


1983年6月~1992年5月までのOL本木青子の物語。

田舎に帰ろうと決めて送別会だと上司に連れて行って貰った寿司屋「すし静」。
そこでは職人の握った寿司をその握った手から受けて食べるスタイル。
その食べ方も衝撃的だったが、寿司の美味しさにも更なる驚き。

また食べに行きたい!
そう思った青子は、田舎に帰るのをやめ、一人でまた「すし静」に食べに行けるように
なりたいと転職し自分の給料でたまに「すし静」に行くのが楽しみになる。


へ~お寿司で人生の転機が変わったんだぁ~。
面白い展開だなぁ~と最初から期待感が高まりました。
職人が握る寿司をそのまま受けて食べるスタイルって、実際にあるのかな~?


新しい会社での出会いもあったけれど、青子が憧れるのは「すし静」の
若職人・一ノ瀬。

青子の恋の行方は???なんてことも気になりながら、最初から最後まで
楽しく読めました。
食べるシーンが巧い!

最初に読んだ著者の作品「ランチのあっこちゃん」同様、食べ物の描写がいい。

ラストは、ちょっと切なかったけど、青子頑張れ!!と言いたくなった。



                       ★★★★★
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