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51-1yypX7dL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年6月


時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てて、
短編の妙手である直木賞作家が紡いだ、笑いあり、
涙ありの少し不思議な連作小説集。



                    (PHP研究所HPより)



短編集のかたちを取っている本書。
出だしからちょっと不思議。
8歳の箱庭療法をしていた少年がいなくなったと母親が慌てている。
買ったばかりの白馬も消えている・・・・最初の話「旅に出ないか」

そして、短編集のようなかたちでいろいろなお話が始まる。
「ミッちゃんなんて、大キライ」は
ホラ-作家志望のシュシュだが、選評は、リアリティがないというお決まりのもので二次審査止まり。
そして、幽霊がいるというアパ-トに引越すけれど、自分の前には出てこない。
幽霊はミッちゃんというらしいが・・・・

シュシュのその後が気になりつつ、次の話を読んで、最後の話に近づいたところでの「七号室の秘密」で再びシュシュが登場。
無事に作家になれたようで、良かった!!
ミッちゃんの秘密もわかりました。

その次の「オツベルと象と宇宙人」は、変な話だったけど、
不思議な魅力のある話で、こういうの結構すき。
SFだけど、宇宙人、気が弱過ぎ。オツベルが怖いものなし過ぎるのか?


幾つかあるお話は、どれもよかったけど
もの悲しいかんじがするのが朱川さんらしくていいかな?
「秋の雨」は特によかった。
亡くなった孫が雨の日だけ祖母の元にやってくる。

「クリスマスの犬」もちょっと変わっていて面白かった。
振込み詐欺を働いて得た50万円をバイクに跳ねられて瀕死の犬の為に使う男の話。


バラバラのような話は、少年が白馬と箱庭のなかを旅しながらの風景で、まだまだ帰らないみたい。
ということは続編みたいに出るのかな?
そしたら、また楽しめそう。


朱川さんのいろいろな雰囲気の話が楽しめました♪


★★★★
 
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