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読んだ本の感想あれこれ。
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51pL66YST2L__SX230_.jpg   発行年月:2011年8月


自然を切り崩し、ロックフェスを誘致する以外に取柄もない山村。狭い日常に苛立つ高校生の広海は、村出身の女優・由貴美と出会い、囚われてゆくが、彼女が戻ってきたのは「村への復讐のため」。半信半疑のまま手伝う広海だが、由貴美にはもう1つ真の目的があった。そしてフェスの夜、取り返しのつかない事件が2人を襲い――。今年、吉川英治文学新人賞を受賞するなど注目の著者による傑作長篇



                                          (文藝春秋HPより)

村で開催されるロックフェスで高校生の広海と村の出身だが芸能界に入り村を出て行った由貴美が出会うことから物語が始まる。
広海は由貴美を見た瞬間から惹かれる。
そして、あるとき、偶然に村にあるダム湖で再会。
二人は急速に距離を縮めるが、広海はそのことを周囲には内緒にする。
クラスメイトや村の友達との間にも由貴美が村に戻ってきている噂が広がるが、大人たちは由貴美に対しては良い印象がない様子。


由貴美が村に戻ったのは、ロックフェスが見たかったからでもあるが、それよりも大きな目的が村に復讐をすることだと知る。

どんな恨みがあるのか?

父親が村長の広海には、由貴美の話は意外なことばかり。
村の選挙の不正により多額の金が動いているとか、村全体が隠蔽体質によって成り立つ人間関係だとか。

そして、そんな広海と由貴美に起きる悲劇。

あ~そんなぁ~!!

村の不正を一緒に暴こうと団結した広海と由貴美だったけど、やはり大人のル-ルに潰されたかんじで悔しい。

善人だと思っていた村長であり広海の父親・飛雄も実は怖い人だったんだ~。

なんだか、やるせない哀しい物語だったなぁ~。


ラスト、広海はこの後、どう行動するのか?
少し気になる。
続編はないのかな?


★★★

   
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