忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[656]  [655]  [654]  [653]  [652]  [651]  [650]  [649]  [648]  [647]  [646
418YQif6XLL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年7月


この物語には、仲直りの方法がいっぱい詰まってる----家族の誕生を描く感動長編。

母を亡くした小学四年生のフミと、親の離婚で三度も苗字を変えなくてはならなかった六年生のマキ。それぞれの父母が再婚して「新米きょうだい」となったふたりの生活はトラブルばかり。でも、ケンカした回数と同じだけ、きっと仲直りができる……。少女たちが過ごした家族の始まりの日々をやさしく見つめる、姉妹小説の決定版。


                                          (新潮社HPより)


フミとマキの心理がよ~く描かれていた。
再婚した夫婦のそれぞれの連れ子のフミとマキ。
妹のフミは本当の母親を病気で亡くしていて、姉のマキは両親の離婚で父親は別の場所で違う家庭を持つ。

新しい家族が生まれ、フミとマキも姉妹になった。

お互いが、何かを我慢し、新しい家族を大切にしていこうと思っている。
けれど、思い通りの行動が出来なかったり、ほかの家族を傷つけることになってしまったり・・・。

本当の家族なら、遠慮なく本音をぶつけることが出来るのに・・・・。

一見、ぶっきらぼうな姉のマキの本音の部分には、胸が切なくなるものがあった。
小学校6年生で、新しい父親が出来て・・・・という状況を自分がそうなったらと置き換えて考えると
マキの言うこと、行動、全て納得がいく。
そして、本当はとても優しい気持ちを持った子なんだということにも気づく。

家族で鍋を囲むシ-ンは、その状況を想像して特にジ~ンとした。
お父さんがちょっと気の毒だったけど
本当の家族でも年頃の娘は取り箸を使わないお父さんは嫌います(笑)
和気藹々と鍋を囲んで楽しい食事が出来る家族に、早くなれますように・・・・・なんて思ってしまった。

けれど、皆が思いやりを持っている家族なので、少しずつ本当の家族になっていくんだろうなぁ~。

表紙の絵が可愛い♪


★★★★


 
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
ラブラブラッキ-さんへ
泣ける場面が結構ありますね。
重松さんの物語は、いつも登場人物の気持ちがとても丁寧に描かれていると思う。
亡くなったお母さんの言葉・・・うんうん、涙腺がかなり緩くなって一人のときに読んでいて良かったと思った

わたしも全作品は読んでないけど、
どれも外れがないと思う作家さんの一人です
kyoko 2011/09/16(Fri)08:28:15 編集
無題
私も少し前読みました!
すごくよくて泣いちゃいました・・・
それぞれの気持ちがすごく伝わってきますね。
私は死んだお母さんの言葉で書いてある章が
特に泣けて・・・。
とっても好きな本になりました。
重松さんはまだ数冊しか読んでませんが、素敵な
作家さんですね!
ラブラブラッキー 2011/09/15(Thu)09:28:24 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]