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読んだ本の感想あれこれ。
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3040e5cc.jpg   発行年月:2011年1月


   四次元的に広がり続けるこの王国の存在を、ゆめゆめ疑うことなかれ!

世界は四畳半の内部にこそ存在しているのだ----ある男は数式による恋人の存在証明に挑み、ある男は桃色映像のモザイクを自由自在に操る。彼らを見守るは、神出鬼没の水玉ブリーフ男。純粋なる四畳半主義者たちによる、めくるめく7つの宇宙規模的妄想が、京の都を震わせる! 阿呆らしくも恐るべき物語。

                              (新潮社HPより)


森見さんらしい、京都が舞台の可笑しな物語。

四畳半に住み、阿呆神を崇拝する男たち。
四畳半を出た場所では、勉学に勤しんだり、研究では有能ぶりを発揮している様子の彼らだけど、何処か可笑しい。

天才とバカは紙一重ということを表した話ということか?


凡人のわたしには、どれもこれも理解不可能。
けれど・・・・憎めない愛嬌のようなものが彼らにはあり、その暮らしぶりは変だけど他人として眺めているぶんには面白い。
実際には自分から近づこうとは思わない人達ですが・・・・^^;

別々のアパ-トと学生ハイツに、住む若者たちの阿呆な生活ぶりが描かれ、最後には、そこに繋がりがあったとされたのは面白かった。

男子が多く登場する物語だけど、三浦さんと初音さん。
この二人の女子もそれぞれにまた変わっていて面白い。

三浦さんと鈴木くんの会話には噛み合わないおかしさがあるけど、結構、お似合いじゃないかと思ったり・・・。

数学的な証明から恋人と認とめた初音さんと出会う数学氏(結局名前はなんだった??)とそれを見守る面々の様子も笑えた。

結局、どんな話?かと聞かれると「?」な内容だけど
こういう話、結構すきなので、個人的には◎。
過去の森見作品に通じるものが沢山で、過去作品のファンなら間違いなく楽しめる。
(逆に過去作品で馴染めなかった人にはお薦めできない・・・かも)

こういう話は、ほかの作家さんには書けないだろうな~。


★★★

 
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