四百年前、千葉沖で沈んだスペイン船、三十年前に消えたひとりの男、そして、現在の東京で発生した殺人事件。3つの点が繋がった時、運命に翻弄された男の悲しき人生が暴かれる。長編ミステリ。
(幻冬舎HPより)
「氷の華」 「目線」に続く「烙印」。
前2作も面白かったけど、これまた面白かった。
400年前の南蛮人を乗せた船の乗組員を救助するある村の人々。
30年前のものと思われる白骨化した遺体。
東京の公園で見つかった絞殺体。
この3つの事柄が最初は、別の出来事のように書かれ、いずれは繋がっていくのだろうと予測しながら読み進め、段々に繋がっていくその過程が面白かった。
事件を追う戸田刑事は、前の作品「氷の華」にも登場の刑事。
この刑事の扱う事件は今後もシリ-ズ化していくのでしょうね。
ミステリ-として戸田刑事の真相究明の過程は十分、楽しめるけど、もっと事件の当事者たちに主体を置いた書き方をした物語も読みたいと思った。
秋津直哉の事がもっと詳しく知りたかった。
そこだけに視点を置いて描くだけでも充分面白い人間ドラマが出来上がると思ったんだけど・・・。
400年前、座礁した船に乗っていたスペイン人たちを助けた海女と村人たちの話は、良かった。
ミヅキとニックの出会いから始まったロマンチックな物語が現代の哀しい殺人事件に繋がってしまったのは、あまりにも切ない(/_;)
尚、千葉県沖でスペイン船が沈没し、その乗組員たちを地元の海女たちが必死に助けた物語は史実に基づいているそう。
著者の天野さんの故郷・千葉県、御宿町にはその事実を記した記念塔(通称メキシコ塔)というものがあるそうです。
「氷の華」も「目線」もドラマ化されたけど、これもドラマ化されるかな?
今回も充分楽しませてもらいました♪
★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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