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読んだ本の感想あれこれ。
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35d7b720.jpg発行年月:2010年8月


好きな彼女に会いたくて、1日8ミリずつうごく石と、石と話のできるペットの猿を描いた表題作の他、「ゴリづらの木」「手裏剣ゴーラウンド」など、どこかにありそうで、どこにもなかったお話3篇収録。懐かしくて胸の奥底をぎゅっと掴まれるようなこの短編集が小説デビュー作となる。
父・中島らもを超える物語の紡ぎ手の登場!

                        (双葉社HPより)



3つのお話がありました。


最初の話は「ゴリづらの木」
自宅の庭にある木の上に出没する少年と15歳の女の子の交流。
親しくなっても顔は見せない。
その少年の秘密を病で臥している祖父が亡くなる直前に話してくれる。
御伽噺話のような不思議だけど、感動するお話でした。



二番目の話は「手裏剣ゴ-ラウンド」
客足もまばらな寂れた遊園地に勤める主人公・林哲哉の元に、忍者の新巻が出現。
林勘助の曾孫の曾孫の曾孫の曾孫なら斬る!と。
家系図を取り寄せるまで、猶予をもらうがその間、遊園地で1日、哲哉を見張る新巻。
忍者が出現という設定が可笑しかった。
遊園地では人気者になったり・・・・
最後はちょっと感動でこれまた良い話でした。


最後は表題にもなっている「いちにち8ミリの。」
村の大きな行事「お石さままつり」。
祠から移動した大きな石を祠に戻すお祭り。
その石は何故動くのか?
人間の女性・美澄(村の中学校で美術を教えている)のそばに行きたいため、苦労して1日8ミリずつ移動している。
そして、美澄の家で飼っている猿の壮太。
壮太と石は会話が出来る。
壮太も美澄のことが好き。
村で権力のある神主の源信が祭りを取り仕切るのだが、そこにはインチキな仕掛け。

どんなに2人(石と猿ですが・・・^^;)思っても美澄には想いが通じない切なさ。
最後は、ちょっと驚きの展開で哀しかったなぁ~。


どのお話も結構、好きでした。
中島らもさんの作品は読んだことないので、その娘さんが書いたと言っても比べようもないけど、
次回作も出たら是非、読みたい!と思いました♪

★★★★
 
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