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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年2月


 

ここは戦場か、それとも殺人現場か――。
従軍作家が日本軍の闇に挑む。

日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?浅田作品初の戦場ミステ 日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
浅田作品初の戦場ミステリ。

1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。だが、突然の要請で、前線へ向かうこととなる。
検閲班長の川津中尉と共に、北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺。
そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。
なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!? 
分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理――。
従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。
「戦争の大義」「軍人にとっての戦争」とは何かを真摯に捉え、胸に迫る人間ドラマ。


                        (角川書店HPより)



戦争の愚かさを描いている。
そういう作品はいくつも読んだけれど、これはちょっと異質だった。

敵がいつ襲来してくるかもわからない地で緊張感を持って日々過ごしている
兵士たち。

ある日、突然、10名が銃撃痕もなく死んだ。
その真実解明の為、現地派遣された軍事作家の小柳と彼の護衛も含めて
共に派遣された川津中尉。
2人が知った真実は・・・・。


本当に人って怖い。
というか、戦争という人が死ぬことが事件でもなく日常化している
状況が恐ろしい。
狂気を呼び、それを黙認する空気があって、何が正義かわからなくなる。

10名の亡くなった者は、死ななければならなかった人間だったのか???

町医者・老陣の最期も哀しい。
医者としての務めを果たしていただけなのに・・・・。


ああ、嫌だ。
本当に戦争って、何もかもを壊してしまう。


実際の戦地でも、これに似たようなことはあったんだろうか?
きっと、あったんだろうな。


                        ★★★

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