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発行年月:2018年5月


 

祖母の故郷、台南への旅が私の人生を変えた

派遣で働く杉山未來は祖母を元気づけるため台南へと旅立つ。
将来の夢破れ、祖母の認知症に悩む未來が台湾で見つけた貴重な宝物とは。

                    (文藝春秋HPより)




台湾の歴史が学べる。
親日派が多い所以もわかった。

未来は祖母・朋子が幼い時の思い出がいっぱい詰まった台湾(台南)へ一人
向かう。

通訳やガイドとして関わってくれる人たち。
・季怡華(リイカ)・・・表情が読めないのでやや冷たいかんじ
            未来の父(大学教授)の元教え子。
・洪春霞(コウシュンカ)・・・明るくお茶目。食べる事が大好き。
               日本でキャバクラで働いていた経験あり。
               日本語は上手だけど、ちょっと乱暴な言葉遣い。
               李の教え子。
・楊建知・・・春霞の友達。大学で建築を学んでいる。
・林賢成・・・楊の高校時代の歴史の先生。


色々な人に助けられて、祖母の思い出の地を巡る。
ついに祖母が住んでいたであろう場所も見つける。
そこに住んでいた劉慧雯。
彼女が言った「自分には愛される資格がない」という言葉が哀しい。
日本での留学経験もあり賢い人なのに、家族のトラブルにいつも翻弄されていて
なんとか、彼女がこの先、幸せになって欲しいと思った。

表題の<六月の雪>は、花の事だった。
ごく限られた海の近くで見られる小さな白い花。
桜のように大きな木にそれが咲くとまるで雪のようだという。

無表情の怡華との帰国前の空港での会話も良かった。
台湾の歴史が怡華の無表情と繋がっていたのか?
そう考えると切ない。

 
 
帰国した未来にも、慧雯に似たようなトラブルが・・・
隣家に住む、父の妹・真純の存在が厄介。

でも祖母はちゃんと対策してくれていた。
認知症が進む前に未来にそれが伝わって良かった!


最後、台湾からの報せにはビックリ。
哀しい(/_;)。
また、きっと近いうちに再会できると思っていたのに・・・・・


長い物語だったけど、長さを感じさせず夢中で読んだ。
良い物語でした。



                      ★★★★★

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