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発行年月:2014年10月


 大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった鎖国状態の日本で、死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名をめぐる心配事が尽きない。やがて少年となった無名は「献灯使」として海外へ旅立つ運命に……。 原発事故後のいつかの「日本」を描いたデストピア文学の傑作!未曾有の“超現実”近未来小説集

                     (講談社HPより)




表題作が一番長い話ですが、5つの話が収録。
違う話ですが、全部、同じ世界観を色々な主人公たちで書いたかんじ。

恐ろしかったです。

原発事故後の日本がこんな風になったら・・・・と思うと。

表題作の<献灯使>は、100歳を優に超えた老人と暮らす曾孫の無名の話。
無名の母は、彼を産んだ3日後に息をひきとり、父親はそのショックからか
逃げだすように姿を消し行方知れず。


無名は優秀な子ども。
彼の能力を国際医学研究が分析し世界中の人々に役立てるため献灯使となることを
受け入れる。

彼のその後が気になるのだけど・・・その後の短編にその答えはあったのか???


その他の話
<韋駄天どこまでも>
<不死の鳥>
<彼岸>
<動物たちのバベル>



平成の時代がとっくに終わった時代の日本が描かれている。
それを読んでも不安になる。

著者は、ベルリン在住だとか。
なるほど・・・。
他所から見た今の日本の現状を憂い警告を示したものなのか?


                        ★★★
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