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発行年月:2015年3月


 『六番目の小夜子』『夜のピクニック』『ユージニア』『中庭の出来事』『夢違』……
ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!!
待望の最新長編小説。

東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」――。
その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者K”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るための鍵は、死者です」と囁きかけるのだが……。

将門の首塚、天皇陵……東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。
序々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。
吉屋の視点から語られる「drawing」。

三つの物語がたどり着く、その先にあるものとは――。

                  (朝日新聞出版HPより)



恩田さんらしい1冊!

主人公は筆者K。
東京のあちらこちらを散策しながら、ふと不思議に思う光景など解説。
東京在住の人なら、「ああ、あそこね」と分かるでしょうが・・・・
わたしには、そういう理解はなく・・・でも写真たイラストがあるので
「へ~おもしろい」と思ったり・・・。

筆者Kが、とある場所で知り合いになった吉屋。
よくわからない謎の人物なのだけど、筆者Kとの会話がユニーク。

ちょっとエッセイ風の筆者Kの日常を軸に、筆者Kが手掛ける戯曲
「エピタフ東京」もなかなか面白かった。
文中にもあったけど、桐野夏生さんの「OUT」を連想させるような話。

吉屋が語るこちらも作中作の「drawing」も楽しめて、1冊でいろいろな
仕掛けを味わえる贅沢な本でした♪


原発のことも終盤、描かれてゴジラまで登場!

読むまで変わった表題だと思ったけれど・・・
「エピフタ」って墓碑銘のことだったんですね~。

東京の墓碑銘が「幸せに暮らしました」となったらいいんだけれど・・・・。


                       ★★★★
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