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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年6月


 ブスでも鼻つまみでも超魅力的&パワフル!
 三十二年前の七月九日に曾祖母・匹田サダは亡くなり、その翌日に私が生まれた。なんだか私は曾祖母の生まれ変わりみたいだ--。
 サダは昭和二年、大分の片田舎に嫁いできて、村初めての精米所をつくり、大きな富を得た。さらに男の子を九人も産んだ。
 家族を飢えさせることもなくよく働いたが、歯に衣着せぬ物言いのせいか、誰にも好かれなかった。息子たちにまでくそババアとののしられたが、それでも彼女は日本一の女太閤様だった。
「私にはな、金剛様がついちょるんじゃ。じゃあけん、精米所をやれば成功するし、子どもを産めば、みな男の子じゃ。金剛様にかぎらず神様も仏様も、自分の足でしっかり立っちょる者の味方じゃけんな」
 
●家族も隣人も卒倒! 歯に衣着せぬサダ語録
「そしたらお義母さん、体には気をつけんと。私は自分を悪く言う人の面倒は見られんけん、お義母さんは起きられんようになったら、それきりじゃと思ってください」
「私は二人産んでできやすくなっちょるけんな。一、二度ちゃっちゃとやりゃあ、すぐに腹が膨らむじゃろう」

                   (小学館HPより)



サダという女性の一生を描いた物語。

33回忌の法要に参加する菜穂子は、曾祖母の一生を寺の住職から数日前に
聞く。


器量が悪く、見た目は猿のよう。
実家は商家だが、田舎の農家に嫁いだサダ。
そこで9男を産み、畑仕事に精をだし、やがて精米所を作る。
なんともパワフルなサダさん。

言葉はきつく融通も利かないけれど、信念を突き通す、男気溢れる女性。
そんなサダの良き理解者は、精米所を作るとき手助けした富松。
機械の搬入などから、後の精米所の盛況ぶりを支援した男。
サダも唯一、本音で話せる相手と、富松に話している。

8人の男子を出産し、9人目の出産時、家に人が居ず、産気づき
なんとか富松が駆け付けたが、生まれたのは女の子。
「捨てて来て」と言われた富松は、赤児を抱いたまま行方知れずに・・・・。

月日が流れ子どもたちが成長。
戦争で周りの男たちがどんどん戦地に行ってしまう時代、サダは国に子どもは渡さないと
あれこれ知恵をだし、抵抗するが、村人たちからは忌み嫌われ、子どもたちも
肩身が狭い思いをする。

今の時代で考えたら、サダの考え方の方が、絶対正しいのに、この時代では
そうはいかなかったのだと思うと、戦争とは、恐ろしいものだと改めて思う。


そして、長男の取った行動は、哀しいけれど、心優しく賢い長男らしい決断。

戦後、富松がサダを訪ねて来て話した9番目の子どものこと。
やはり、富松らしい対処の仕方だったと感動した。
サダのそばに良き理解者となる女の子が1人居たらサダの人生も
もう少し明るいものだったのかも。。。

親戚一同から嫌われ者扱いのサダさんが、菜穂子が住職から聞いた話を聞き、
少し考えを変えてくれたらいいのになぁ~。


読み応え十分の物語でした!
作者は大分出身。
もしかして、ご自身の曾祖母さんの話だったりするのかな?
と考えるのはちょっと行きすぎか?^^;
著者の年齢と合わないしね^m^

 
他の書も是非、読んでみたいと思える作家さんです!


                      ★★★★★
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