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発行年月:2015年4月


 文久三年、天皇の攘夷親征の先鋒隊となるべく、
公家・中山忠光は志士たちを率いて奈良へと向かった。
維新には早すぎた「天誅組」の光跡を描く、書き下ろし歴史長篇。

                    (中央公論新社HPより)




幕末の人物には有名どころが揃っていて・・・

主人公の「中山忠光」と聞いても「?」という感じでした^^;。
明治天皇の叔父にあたる人物なんですね。
姉が帝の子ども・祐宮を産み、幼い祐宮が大人になったときの世の中を案じて
討幕に向かった男。


やや無謀とも思われた挙兵で、最初に攻めた代官所は焼き払い、五条新政府を
開き勢いに乗り、以後「天誅組」と名乗るが、その後は厳しい幕府側との戦いとなる。
次々に仲間を失い、それでも次の世を作るという目的の為、生き延びることを
選ぶ忠光。

片腕となり時には意見が分かれ激しい喧嘩になった吉村虎太郎の最期を想像させる
場面は切なかった(/_;)。


結果的に忠光は、自らは何も大きな働きをしないまま命を落とした。
無念だっただろうな~。

でも、その後、結果的には幕府は倒され明治政府が発足。
忠光が望んだ世の中に変わった。

忠光が事を起こす必要はなかったんじゃないか?と単純に思ってしまうけれど
こんな働きをした人物が居たと言うことが、わかって良かった!

小説なので、多少の作り事はあるのかもしれないけれど
今回も大いに勉強になりました。

NHK大河ドラマの花燃ゆもこういう時代の若者たちの話なので
ドラマを見ながら、この小説のこともまた思い出すでしょう。


                         ★★★★★
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