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発行年月:2014年9月


太平洋戦争末期、空襲が激しさを増す中、貞明皇太后は疎開することを拒み続けた。それは、今すぐ戦争を終えてほしいという、皇太后の命をかけた主張だった――。

 のちに貞明皇后となる九条家の姫、節子は、幼少の頃に農家へ預けられ、「九条の黒姫さま」と呼ばれるほど活発な少女として育つ。その利発さと健やかさを評価され、皇太子妃として選ばれたことから、明治、大正、昭和をつらぬく節子の激動の人生が始まった……。

 病に臥せることの多かった大正天皇を妻として支え、母として昭和天皇を見守り続けた貞明皇后の、平和への願いと家族の絆を描く。

 正当な評価をされてこなかった大正天皇の実像に迫るとともに、皇室の視点から日本の近代史に光を当てた傑作長編。

                     (PHP研究所HPより)




大正の時代は短く、大正の天皇と皇后さまのことは、全く無知でした。

が・・・この本を読んで、お二人とも人間として、素晴らしい方たちだったんだと
知ることが出来ました。


大正天皇は、幼いときから病弱で、髄膜炎の既往があり、お后候補に当初選ばれて
いなかった九条家の節子(ながこ)様が選ばれたのには、お体が大変、丈夫で
あったことが一番の要因だったとか。
節子さまの幼い頃の様子は、お転婆娘ですが、心優しい女の子で
大正天皇のお后としても常に天皇の気持ちを汲んで気持ちが通っていた
素晴らしい夫婦だったんだなぁ~という逸話が多かった。

世界的には、戦争があちらこちらで起き、日本もそこに巻き込まれていく
激動の時代。
そんなことを憂い、天皇でありながら、危い道に突き進むことを自分の意志だけで
食い止めることが出来ない悔しさを感じていた大正天皇。
それを側でいつも見ている節子さまも同様の心痛。

今の天皇・皇后さまもたぶん、同じような心境かと想像してしまいました。


あまり知られていない大正天皇のこと、そして、それを支え続けた皇后さまの
ことが、よくわかる物語でした。


昭和天皇と良子さまの物語も書いてくれないかなぁ~?


                          ★★★★★
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