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発行年月:2013年8月


新聞連載時から大きな話題を呼んだ傑作長編!

わしは将軍にはならん。どんなことがあってもならぬつもりだ――。
幕府と朝廷の関係が激しく揺れ動く幕末。京から江戸へと嫁いだ、一人の姫がいた。その夫、家康公の再来とも噂される男こそ、のちに「最後の将軍」となる徳川慶喜であった。公家の姫から将軍の妻となった美賀子の人生を通して、幕末の動乱と人間の深淵を描く、林真理子の傑作歴史長編。

             (講談社HPより)



読みやすく面白い。
徳川家15代将軍・慶喜のことよりもその正妻・美賀子の視点で描かれているのが
興味深い。

慶喜との子どもが出産後、まもなく亡くなったのは気の毒でした。
その後、子が出来ず・・・
自分で「・・・女に好かれるのだ」と言い、美賀子との子どもがなくても
その後、側室に子が次々に生まれることに。
現在では、考えられないけれど、この時代では普通のこと。
それでも美賀子は自分の立場をわきまえて、静かに慶喜を見守る。
今まで美賀子の存在すら、知らなかったけれど
とても好感のもてる女性だなぁ~。

さて、下巻も楽しみに読みましょう。


                           ★★★
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