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読んだ本の感想あれこれ。
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56f6ef62.jpg発行年月:1999年9月


鳩撃ちたい会で活躍するのがひねり屋。
死にそこなった鳩の首をひねる少年たちだ。
しかし、パ-マ-はその役目がいやでたまらない。


1998年ニュ-ベリ-・オナ-賞受賞

                       
(理論社HPより)

次女が、図書館で借りて、面白かったと言っていた(夏休みの課題、読書感想文もこれにした様子)ので、わたしも読んでみました。

ある町の恒例行事、「鳩の日」。
シュ-タ-たちが木箱から放たれた5千羽の鳩たちを一斉に撃ち落す競技が開催される。
そこで、地面に落ちた死に損ないの鳩の首をひねって、とどめをさすのが「ひねり屋」。
10歳になると、ひねり屋の訓練をして、大会当日に備えるのが少年たちの定め。

大会の日、ひねり屋により、次々と鳩が回収される。
そしてそれは、温情であり、「鳩の日」には無くてはならない大切な役目とされる。
そして、その大役を果たすのは、10歳の誕生日を迎えた男の子と限られている。


こんな町、イヤだぁ~!!
祭りの日には、大勢の観客が鳩撃ち大会を見学に訪れるそうですが、わたしは見たくない!!
怖いし・・・気持ち悪いし・・・^^;

でも、小さい頃から、この町で暮らす男の子たちは、はやく「ひねり屋」になりたいと願う。

でも、そんななかで、パ-マ-少年は、鳩の首をひねるなんてイヤだなと思っていた。
悪がきトリオに虐められる日々のなか、一羽の鳩に出会い、仲良くなり、こんな町で鳩を可愛がるのは難しいとしながらも部屋に匿ったりする。

そして隣に住む、女の子・ドロシ-とは心が通じるのに、悪がきのイジメの標的でもあるドロシ-を一緒に無視したり、ヒドイ言葉を投げかけたり・・・・

パ-マ-は、いろいろな者から、自分の本心を隠して生活している。

両親は気づかないのか!?と最初は思ったけど・・・・最後の方で、ちゃんと見守っていたのだとわかってホッとしました。

パ-マ-少年が、本心を隠し周りとの調和を取ろうと必死な様子が、健気で泣けます(/_;)

でも、最後は・・・・ちょっとスッキリ!明るい気持ちになれて良かった(^^)


訳者のあとがきに・・・・

この何とも残酷な鳩撃ち大会、実はアメリカのとある町で毎年、行われていることだとか!
ビックリ!悪趣味な物語上の設定だと最初は思って読みましたが・・・・

動物愛護団体からクレ-ムが来ないのかな??


でも、これ少し前の話なので、今は、もう行われていないかもですが・・・・。
今ももし開催されているとしたら、ホント、訳者のいうように、この物語のパ-マ-と同様の気持ちで悩んでいる子がいるかも。


大人でも十分、楽しめるお話でした!

この著者、知らなかったけど、他にもニュ-ベリ-賞(アメリカの児童文学に与えられる最高の賞)を受賞しているそうなので、それも読んでみたいな~と思いました。

★★★★
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