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読んだ本の感想あれこれ。
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94864147.jpg発行年月1992年7月(第1刷)
      1999年(第43刷)


怪我のリハビリ中の為、休職中の刑事・本間俊介は、親戚の栗坂和也から行方不明になった婚約者の関根彰子を探して欲しいと依頼される。

捜査の最初で彰子には自己破産の経歴があった事を知る。
そして、そこから次々と明かされる驚きの事実。

                        山本周五郎賞受賞作品


先日、宮部さんの読んだファンタジ-(?)・英雄の書が、やや自分のなかでは期待ハズレだったので、結構、前の作品で、宮部作品のなかでは、人気が高い本書を読んでみました。

面白かった!
やはり、宮部さんは、こういう作品の方が上手い!!

行方不明の女性・彰子を追ううちに、自己破産の事実があり、それから、実は別人・新城喬子になりすましていたという事実がわかり・・・・

二人の女性に、共通してある過去が、借金。
彰子の場合は、自分が作った借金。
喬子の場合は、父親が作った借金。

借りたお金は、返して当然なのですが、クレジットカ-ドによるキャッシングには、恐ろしく高い金利が付いているという事が、借金地獄に陥る原因。
借りた者だけが悪いと言うのは、酷過ぎる!
こういうカラクリは、もう少しどうにかならないものなのか?

彰子の行方を追いながら、もう一人の女性・喬子の行方も追うという話の展開で、二人の女性は、何処に?と自然にその真相を早く知りたい!という気持ちにさせられた。


そして、少しずつ知らされる事実。
う~ん。切なかった。

ラストを、読んだそのときは「え?ここで終わり!?」と、やや拍子抜けでしたが、暫くすると、あの終わり方で、やはりよかったんだと思えました。

二人の女性が、最後まで出てこないからこそ、いいのかも。


重たい話のなかで時々、登場の本間の息子・智が可愛かったなぁ~。
行方不明になった犬を探す場面は、泣けたけど。
母親が亡くなり、本間と二人暮らしだけど、周りの人に手助けされながら、素直で良い子に育ってる。
言うこともシッカリしてるし、思いやりが感じられて。


この本はもう暫くしたら、また読み返したくなるというかんじ!

過去の宮部作品で、まだ読んでないものも多いので、また探して読んでみよう!

★★★★★
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藍色さんへ
お久しぶりです

新刊以外でも気になる本、わたしも沢山あります!
藍色さんのお薦めもそのうち是非、読んでみますね

トラックバックいつもありがとうございます
kyoko 2009/08/07(Fri)11:22:57 編集
無題
古い本に追われて、ご無沙汰しちゃいました。
いくつかおすすめさせてくださいね。
宮木さんは、「セレモニー黒真珠」
朝倉さんは、「エンジョイしなけりゃ意味ないね」
矢野隆さんの、「蛇衆」
が、おもしろかったです。
泥ぞつもりて、わくらば、サ-ビスデ-、ねたあとに、火車にトラックバックさせていただきました。
藍色 2009/08/06(Thu)17:45:56 編集
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