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読んだ本の感想あれこれ。
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6569af9e.jpg発行年月:2008年7月


武蔵野にたたずむ一軒家。
じつは、男同士が忍び逢う宿屋である。
この宿「左近」の長男で十六歳の桜蔵(さくら)にはその気もないが、あやかしの者たちが現れては、交わりを求めてくる。そのたびに逃れようとする桜蔵だが・・・・・。

著者デビュ-二十周年を記念する
新シリ-ズ第一作。

                                              (本の帯文より)

12編の短編、連作集になってます。
宿屋の長男・桜蔵(さくら)と弟・千菊(ちあき)は、母親が営む宿屋の息子。
父親で医師の征(まさき)は、別宅で本妻と暮らしている。
本妻との間に子どもはなく、本妻も宿屋の母子の事は承知している。
そして、征は度々、「左近」を訪ねてくる。

まだ高校生の桜蔵は、周りの男から「おまえは女」と言われている。
自分では全くその気がなくとも、不思議と出かける先々で何やら訳アリの男を連れて来てしまう。

この世の者では既にない男と出会い、不思議な体験をして戻ってくる事も多く、自身の隙を反省しつつも懲りずに同じような場面で同じような体験をしてしまう。

少々、マヌケな感も否めないけど、優しさから起こす行動からかなぁ~。
憎めないかんじなのです。

時代は、現代でしょうけど、時代がいつなのか?はっきりしないような不思議な感じです。
その雰囲気も結構、好きでした。

琵琶の実は植えた人間が死んだ翌年から実がなるとか?
なるほど~そういう言い伝えもあるんだ!?

ほかにも、粋な言葉遊びのような話があって、楽しかった。

男同士の交わり・・・と帯文にありましたが、アッサリとした表現なので、厭らしさがなくむしろ怪しげな色気のようなものを感じました。

なかなか面白かった!!

シリ-ズ第1作目・・・これから何作まで続くのかな?
ちょっと楽しみなシリ-ズになりそうです♪

取りあえず、2作目は発行されているので、近いうちにそちらも読んでみよう!


★★★★
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