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読んだ本の感想あれこれ。
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51kJQIkpSPL__SX230_.jpg   発行年月:2011年6月


   世代も場所も超えて通じ合う、それって、なんかすごくない?

   急死した母の葬式に来た3人組のおばさんから、
   昔4人で作ったという同人誌を渡されて……。
   4人の過去と想いが今に繋がる連作短篇集

                             (文藝春秋HPより)



最初は、お調子者の高校3年生の男子3人のやりとりから明るくスタ-ト。
いまどきの高校生の会話っぽく、バカっぽくて笑える。

でも、そんなム-ドが一挙に変わる。
なんと朝は普通に送り出してくれた男子の一人、セイヤの母が急死してしまう。

通夜・葬儀と慌しく行われるなかで、母親の小学校時代からの友人だというおばさん3人がやってきて、以前4人で作っていた同人誌を渡される。

セイヤにとっては、地味な母親だったけど、母親にも輝いていた青春時代があったんだ!と気づかされる。

そして、物語はセイヤの母・ショ-コの小学校時代へと移る。
セイヤに同人誌を手渡しに来た、3人との出会いの時期である。

樹村ショ-コ(セイヤの母)、陣ノ内アキ(女王様っぽい)、森川(ギャグ要員)、吉野(学級委員)の青春物語が、語り部を変えて次々進んでいく。
4人の共通は、漫画を描くのが好きなこと。


4人の成長したその後の事も追いながら、ショ-コの結婚に至る経緯やら、実際にプロの漫画になるという夢を叶えた者も居て、時代を超えて物語が上手く進んでいく。

そして、ラストには、また新たな出会いもあって、なんだか楽しい気分になった。

心温まる連作短編集でした♪

★★★★★
 
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1ee89316.jpg発行年月:2011年4月


鳩レースに導かれた、少年少女の成長物語
1980年代。家庭でも学校でも居場所のない小学校5年生のみなと。同級生の悟とつかまえたレース鳩がきっかけで、オランダ人の父を持つ女の子・ユリカに出会う。彼女は「町を出たい」と打ち明け…。


                       (集英社HPより)


小学5年生のみなと、悟、ユリカが「鳩」を通じて友情を育む物語。
それぞれが胸に仕舞っている悩み。

みなとは、若い継母に馴染めない。
継母と連れ子の3歳の浩太が加わった家族のなかに居場所がない。

悟は、厳しい父親との暮らし。
母親は父と離婚後、離れて行った。

ユリカは、オランダ人の父と日本人の母を持つ。
日本人と外見が違うことで、いろいろな辛い目に遇ってしまう。


3人とも今の自分の状況から、ちょっと逃れたいと思っていて、そんな時、「鳩」を通じて知り合い、「鳩レ-ス」の存在が更に3人を結びつける。

鳩レ-ス・・・こどもの頃、近所でやってる人が居たような・・・
今は殆ど、やってる人を知らないけど。


後半は、35歳になった、みなとたちの話。
それぞれが、社会に出て、生きている姿が描かれる。

みなとと悟は、それぞれが鳩を所有し、レ-スに参加していて、大人になった現在までの経緯が簡単に語られる。
ユリカの悩みは、その後、良い方向に解決したこともわかってホッとした。
みなとと悟の抱えていたものも時が経って自然に解決した様子。


前半は児童向けの青春小説のようだけど、最後まで読むと、これは大人向けの物語だと思う。
スラスラと読めて面白かった。

★★★

 
KAGEROU.jpg   発行年月:2010年12月


   第5回ポプラ社小説大賞受賞作。
   「命とは何か?」「人間の価値とは何か?」という
   深遠なテーマに、ダイナミックな物語構成で鋭く切り込む。

                            (ポプラ社HPより)




水嶋ヒロが書いたと話題になった本なので、冷やかし半分で読んでみました^^;
評価もマチマチだったので、自身で確かめたいという気持ちも大きくて・・・。


すごく読みやすかった。
そして、意外と楽しめた。
悪くないじゃん!初めて発表した小説がこれなら今後も期待出来そう!


主人公の大東康雄は、自殺しようとしたところを、京谷に止められる。
京谷はドナ-レシピエント協会のコ-ディネ-タ-で、ヤスオに死んだ後の肉体の臓器提供を申し出る。

最初から、面白い展開になりそうだという設定であり、ヤスオはどうなる?と興味が沸きました。

死ぬと決めたヤスオの気持ちのなかに、変化が生じてくる少女との出会いがあって、この少女との会話の場面はなかなか良かった。


そしてラスト。
いろんな解釈が出来そう。
わたしは悪くない終わり方だと思った!


もっとダ-クな内容かと思っていたけど、意外と明るいかんじで「命」の大切さを著者なりに懸命に伝えようとしていると感じた。


期待半分で読んだけど、案外良い出来だと評価したい!
別に水嶋ヒロのファンじゃないけど、小説家としての「齋藤智裕」のファンにはなれそう。
次回作も是非、読ませてもらいたい(^^)

★★★
8f6bef54.jpg発行年月:2010年11月


次期華道家元でぼっち部部長のマスノくんを囲む
超個性派集団の笑いと涙の青春譚! 
他人とうまくやれない人、人間関係に悩む人に
励ましと勇気を与える1冊です。


                        (ポプラ社HPより)


表題を見るとマスノくんが主人公のようですが、語りは倉沢チナツの目線で進む。
チナツは高校入学早々、病欠し、登校したときにはクラス内には既にグル-プのような物が出来上がっていた。
仲間に入れてというのも面倒で、一人で過ごすことが続く日々。
そんなある日、一人外で昼食を摂っていたら、マスノくんが現れた。

マスノくんの物言いはどこか品があるなぁ~と思ったら、いけばな雪宝流次期家元だとか。
なるほど~。
チナツに部室に一度遊びにくるよう誘うのだけど、その誘い方もユニ-ク。

部室を訪ねたら数人の男女。
それが部員たちなのだけど、皆、個性的。

非公認サ-クルの一人部長・増野シンイチロウ。
第二演劇部の一人部長・西園寺ユリヤ・・・プロの女優志望。
戦士部の一人部長・田尻サトシ・・・覇王丸豹牙(はおうまるひょうが)の別名を持つ戦士。
そして、実態は謎でネットを通じて交信のスカイプ。

そんなところに加わったチナツ。
初日に手作りのシフォンケ-キを持参し、以来何かと手作りおやつを提供するおやつ要員と化す。


一人一人は多分、クラスのなかでも浮いてるのかもしれない面々。
けれど、そんな個性を否定しないで集まれる仲間の存在があるっていうのはいいかも(^^)

探偵と表題にあるけど、そんなすっごい事件が起きるわけでもない。
でも、偽造テレカの入手経路を探ったり、遺失物の捜索をしたり、スナイプが提供したゲ-ムを攻略したり・・・楽しい。

そして謎のスナイプの実態も少し明かされる。

淡々と描かれる高校生の日常なので、盛り上がりとかあまりないけど、こういう物語、好きだなぁ~。


「TEAM★ BOTCH」彼らのその後も読みたいなぁ~なんて思った。

★★★

 
63b59a3e.jpg発行年月:2009年5月


われらが浦沢中学にすごい先生がやってくるってさ----。
北村ハルトは中学2年生。
始業式の日、彼の前に現れた1人の先生。
軟弱そうでやぼったい。
そう、彼こそがハルトのクラスの新担任
----小津ケイイチロウ先生、だった!

                       (講談社HPより)


北村ハルトは、中学二年。
両親は離婚して、父親と二人暮らし。
学校のクラス担任が入院したため、後任の教師が赴任して来た。

前の担任は、崩壊気味の学級を受け持つプレッシャ-で体調不良になったとか?
今度の教師は、それをカバ-するため区の教育委員会が放つ最終兵器!

と学校の裏サイトでの書き込みあり。


そして、やって来た先生は・・・・小津ケイイチロウ32歳、独身。

この先生が、予想に反してのダメダメ。見た目は貧弱。そして初日の挨拶はガチガチに緊張していて、自己紹介を終えたあと脳貧血を起して倒れた!

どうなる?このクラス?

最初から面白かった。
クラスの面々は、新任教師を馬鹿にする。
裏サイトでも小津先生の初日の騒動の話題で盛り上がる。

今時の中学生の姿がリアル。

その後も先生のダメっぷりは続くのだけど、人間性はとても好感が持てる感じで、段々と生徒たちは小津先生の良いところを認めていく。

俺たちで育てればいい・・・なんて最後は言っちゃうんだから。

教え方が上手くて、当たり前のことしか言わないような教師より、案外、生徒たちは、こういう先生に心を開いていくのかもなぁ~。
なんて読みながら思いました。


そして、ハルトと父親の関係。
離婚して出て行った母親との再会。
これらも、なかなかユニ-クなかんじで楽しかった。


★★★

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