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読んだ本の感想あれこれ。
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41OxxczF0FL__SX230_.jpg    発行年月:2012年7月


    『このミス』大賞シリーズ 累計1000万部! 医療ミステリーのベストセラー「バチスタ」シリーズ、ついに完結! 「東城大学病院を破壊する」-----送られてきた一通の脅迫状。愚痴外来の田口医師&厚生労働省の変人役人・白鳥は病院を守ることができるのか。エーアイセンター設立の日、何かが起きる! 『このミス』大賞シリーズ累計1600万部突破!


                           (宝島社HPより)



「チ-ム・バチスタの栄光」から続いたシリ-ズの完結だと聞いて、結構、期待しましたが・・・・
ま、普通の面白さでした^^;

もっとホントにおしまいってかんじで終わるのを期待したんだけれど・・・・
なんだかまた続きそうな予感がするなぁ~。
ま、そしたら、また読んじゃうんだろうけれど。

Aiセンタ-がいよいよ始動するというときに、「東城大を破壊する」の脅迫文が届く。
高階病院長からAiセンタ-長に任命されたのは田口先生。
考えたら、不定愁訴外来のぼんくら医師だった時代は遠い過去というかんじで、偉くなったものだ。

脅迫文を送った犯人は、以前の話で登場したらしい人。
あまり覚えていないのが辛い・・・^^;

シリ-ズ完結ということで、登場人物がやたら多い。
でも、今回は白鳥の出番少ないな。
田口VS白鳥のやり取りが好きなんだけど、今回は、高階病院長とのやり取りの方が多い。

終盤の展開にはちょっと驚いた!
え?田口先生、またまた偉くなっちゃうのぉ~!?

新生東城大の話がまたシリ-ズ化したりするのか??

個人的には、田口先生が不定愁訴外来で患者と向き合う場面が好きなんだけどなぁ~。
今回の話の中でも、処方された薬の副作用を訴える患者とのやり取りの場面が一番面白かった!


★★★
 
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51gN0I7iZ1L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2009年7月


 おちこんだり、かなしいことがあったとき、
元気をくれるすてきな場所「すずめいろ堂」。
心がわくわくおどりだすような、ふしぎなことがおこります。



                      (ポプラ社HPより)




朽木さんの作品を幾つか読んで、どれも素敵で、ほかに作品ないかな?と
探していたら、この書を見つけました。
児童書ですが、大人が読んでも癒されます。

バイオリンのレッスンに行きたくない女の子が、ある日、レッスンを休んで、降りた駅。
そこで、「すずめいろ堂」という看板の下がった建物をみつけ・・・
「ためらいは、いりません。すずめいろどきです。中へどうぞ」
と書かれたとびらを開けて中へ入って行きます。



この冒頭部分だけで既にワクワク。
何か待ってるんだろう~と期待が膨らみます。
そして、中で起きる不思議なことの数々。

アッと言う間に読み終えてしまうお話ですが、読んでいる間中、楽しかった♪

バイオリンのレッスンに、その後、嬉しい変化が起きるのもよかった。
不思議な時間を過ごしたからこそ得られた変化ですね。


挿絵も素晴らしい!
可愛らしい絵で、ほのぼのとします(^^)


★★★★★
 
 
61cI46TpWwL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年7月


不思議な一族をめぐる壮大な“気象エンタメ”
気象台に勤務する美晴は、息子の楓大と二人暮らし。
放浪中の兄から突然届いた手紙には、謎の地名が記されていて…。
天気を「よむ」不思議な能力をもつ一族をめぐる、
壮大な気象科学エンタメ。


                    (集英社HPより)


気象台に勤務する南雲美晴が主人公。
美晴には、天気を読む特別に授かった能力があるが、その力は段々と研ぎ澄まされていくかんじ。
息子の楓太と平凡に暮らしていたけれど、兄の手紙から、両親の故郷である地へ。
そして、知らなかった自分のル-ツを知る。
教えてくれたのは、双子のようによく似たユキ婆とリク婆。
2人は従姉妹だとか。

幼いころに交通事故で亡くなった両親のこと。
一族に伝わる天気を読む力のこと。
そして、後に登場の放浪の兄・由宇とボス関係にあたるア-チ-。
ア-チ-はアメリカ進駐軍の衛生兵として来日していた当時、ユキ婆とリク婆に助けられた過去があり
登場人物たちが繋がっていく。

ア-チ-が始めたあるビジネス。
それと美晴たちが持っている能力が災害から人々を守る。

気象情報を正しく読む力って人が生きていくのに大切な本能みたいなものも大きいのかも。
農作物が気象情報を正しく読むことで守られたり・・・・
命の危険さえ伴う暴風とか大雨による災害から逃れたりすることも可能になる。

気象について、いろいろな知識を得ることって大切だな・・・・なんて思った。

物語としても面白く、登場人物たちも魅力的だった。
やがてまだ子どもの楓太が成長して、要石として勤めを果たすんだろうなぁ~。
その頃の物語もちょっと読んでみたいな。


★★★★

 


41GlfmRVRxL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年7月

ヒロシマ原爆投下の後を生き抜いた若者たちの物語

ヒロシマ原爆投下のあとを、生き抜いた10代の若者たちは、
生き残った哀しみを記憶することで生きる力を得ようとする。
魂の救済の物語三編。


                                           (偕成社HPより)




本の裏表紙の言葉
あの朝、ヒロシマでは一瞬で七万の人びとの命が奪われた
とあります。

この本には、その日を体験した3人の少年少女たちの物語。
自分たちは命こそ助かったけれど、心に深い傷を負ってしまった。

目の前で苦しんで命を落とす人たちをみて、自分はただ逃げることしか出来なかったと
責め続ける。
亡くなった人はどうして亡くならなければならなかったのか?
自分はどうして生き残ったのか?
何か出来ることはなかったのか?

実際に被爆した現存の方は段々と少なくなっていく。
わたしたちは、この事実を決して忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。
この本は、そんな勤めを果たしてくれそう。

沢山の子どもたちにも是非、読んで欲しい書です。

あとがきでも、この物語を書いた著者の強い気持ちが伝わってきました。



 

★★★★★

51QC5WltDZL__SX230_.jpg   発行年月:2012年2月


   私たちは逃げられない、女という面倒くさい性から。


17年前、厩橋で拾われた赤子は月子と名づけられ、
大人の香りを身に纏う美しい女に成長した。
一方、育ての母黎子は職場の図書館で会う「川向こうの男」の存在を意識して-----。
二人の女の揺れる思いが錯綜する長編小説


                                           (角川書店HPより)


場所は、スカイツリ-建設途中の隅田川界隈。
16年前、隅田川にかかる厩橋の上で坂下夫妻(親雄と藜子)が月子を拾う。
いったんは養護施設に預けられた月子を夫妻は里親として引き取った。
月子は、年を追うごとに美しさを増していき、藜子は、いつかは誰かの元に返さなければならないのでは?という不安に駆られていく。


ある日、幼馴染の晋太郎がアルバイトとして、盲目の老女に朗読をすることを勧められ二人で老女の元へ。
朗読するのは、「たけくらべ」。
老女・墨は、月子の朗読を褒め、二人は定期的に老女の元へ通う。

藜子は、図書館の司書として働いている。
家から厩橋を眺めていたら、見知らぬ男に手を振られ、思わず自分も手を振り返す。
その男があるとき、図書館に現われるが、自分のことを覚えている様子はない。
自分からもあえて手を振り合った仲であることは言わず、それでも男の再来を待つ藜子。

朗読を月子に頼んでいる老女・墨は、元遊女だったと話す。
そしてその時代に好きで今も忘れられない男がいたことを月子に話してくれる。
「たけくらべ」のなかの美登里の世界と墨の生きた世界がどこか似ていた。
そして現代に生きている月子もなとなく美登里とダブる。

「たけくらべ」は、読んだことがないけれど、是非、読んでみたいと思う。


ラストはちょっと不思議な終わり方。
唐突なかんじもしないでもないけれど、個人的には凄く好きな終わり方でした(^^)
物語のなかに3.11の震災も出て来るし、建設中のスカイツリ-が少しずつ伸びていく様子も描かれる。

過去の隅田川界隈に生きた女性と現在に生きる女性達の物語かな?

なかなか面白い物語でした!!


表紙の絵も近代的なかんじもするし、どこか古風なかんじもして物語の雰囲気をよく表していると思う。

初読みの作家さんだったけれど、ほかの作品も読みたいと強く思った!!


★★★★★

 
 
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