発行年月:2000年9月
2000年3月に亡くなった人気絵本作家クーニーの最後の作品。
木の声を聴き、風のうたを編む、かご作り職人の美しい心を描いた絵本。
(あすなろ書房HPより)
今から100年以上前、アメリカのニューヨーク州ハドソンから
それほど遠くない山あいの地方に、かごを作って生計を立てている
人たちがいました。
丈夫で美しいかごを作るための技術と静かな情熱は
長い間、父から子へ、こんなふうに伝えられていたのです。
(本の表紙裏の解説より)
この本は、何かの雑誌で、紹介されていて、読んでみたい!
絵は好きなバーバラー・クーニーさんだし・・・と思い、図書館で借りました。
バーバラー・クーニーさんの最後の作品だったとは・・・
なんだか余計、感慨深いものがあります。
絵が素晴らしいのは、当然ですが、物語の内容がとても深い。
これは子どもより大人が読んだ方がじ~んと感じるものが大きいかも。
人が生きるうえで大切なこと。
自然の声に耳をちゃんと傾けられる暮らしは素晴らしいな。
他人の持つ信念を蔑んだりするのは、恥ずかしいことだな。
などなど、いろいろと考えさせられたお話。
かご作りをするお父さんは息子に無言で大切なことを伝えるけれど、最初は
理解出来ず、苦悩する息子。
でもそれを見守り、助言するほかの人がいて・・・息子は大切なことに
自分で気づくことが出来る。
今はかごは、あまり使われなくなった。
安くいつでも安易に手に入る物が他に沢山あるのだから・・・。
そういえば、昔はお母さんが八百屋さんに買い物に行ったりするときには
カゴを持って行ってな・・・なんていう懐かしい光景も思い出したりして・・・
素敵な絵本でした!!
この本に出会えて良かった!!
★★★★★
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発行年月:2014年7月
NHK連続テレビ小説「花子とアン」の主人公、村岡花子。代表作「みみずの女王」をはじめ、多くの昭和の子どもたちに親しまれた童話の名作を収録。
中川李枝子氏絶賛!
あたたかな口調には無駄がなく、歯切れよく、物語が絵になって見えます。
ありきたりのお子様向け童話とは違うぞーと私は確信しました。だから、こんなに面白い、愉快なのだ!
(河出書房新社HPより)
全部、素晴らしい!!
朝の連続ドラマで見ている通り村岡花子先生の優しい人柄が表れていました!
人にも植物にも動物にもみんなに敬意を払っているようなかんじ。
これは、子どもにも大人にも愛される童話ですね!!
赤毛のアンも素晴らしい作品ですが、村岡先生自身の言葉で書かれた文章が
好きになりました!!
「さびしいクリスマス」は、幼い兄妹が亡くなった母親に夢の中で会う物語。
物語の最後の言葉にあったように、お子さんを亡くされた辛い経験をお持ちの
花子さんが、母親を亡くし寂しい思いをしている子どもさんが世の中には
沢山いることに気づいて書かれたんですね~。
優しいお話もありますが、ブラックユーモアを含んだものもあり
なかなか面白い発想の持ち主ですね~(^^)
村岡さんの文章をもっと読んでみたくなりましたので、次はエッセイを
読んでみたいと思います。
図書館本ですが、1冊手元に置きたくなりました!!
★★★★★
発行年月:2014年4月
妻が出張先のホテルで死んだ。実は男との浮気旅行だった。幼い息子と土産の冷凍カニを残された夫は、妻の本心を探るため、不倫相手に会いにいく。各紙で絶賛された、芥川賞作家の最高傑作!
(河出書房新社HPより)
中編2つが収録。
1つは表題作の「ゆずこの形見」。
もう1編は「夢見入門」。
別の話ですが、少しだけリンクしていました。
<ゆずこの形見>は、妻を亡くし、保育園に通う息子と二人暮らしになった男の話。
妻の死は脳溢血。
ホテルで男と一緒だったと知る。
突然の死、その時の状況を淡々と受け入れて行く夫。
妻の作り置きしてあったおかずが冷蔵庫内にいっぱい。
なかでも一番の気がかりは旅先から送られた毛ガニ。
たぶん、男と一緒に行った旅行先の北海道から送られた物。
そして会社の同期の新井が末期がんで入院中と同じく同期の女性・原から知らされ
会いに行く。
淡々としたかんじで自分の死を受け入れている新井。
そして貸してくれた本「夢見入門」。
毛ガニは間男の真鍋に食べさせようと思いつく。
そして、原からすり身にするのもいいかもと教わり、料理やを予約し、鍋料理のなかに
手作りすり身団子を投入し、食べさせる。
面白い状況だった。
でも、妻の死も不倫してたことも、なんとなく受け入れて、この先、息子の裕樹と
2人で平穏に暮らしていくんだなぁ~と思える様子はホッとした。
次の話<夢見入門>は、先の話に出てきた本と同じもの。
持ち主は違うけれど、その本によって救われる男・梶尾。
性交時頭痛に悩まされ、脳神経外科を受診。
担当は女医の山口愛。
夢のなかで、現実とは違う行動を起こす。
何も問題は解決してないけれど、心の中で少し救われると楽になれるだろうな・・・。
しかし、性交時頭痛・・・辛い症状だな^^;
なかなか面白い本だったので、他の書物も読んでみたくなった。
芥川賞受賞の作品もまだ未読だったし・・・。
★★★
発行年月 :1987年10月
ルピナスさんはおじいさんと約束したとおり世界中を旅行して、海辺の小さな家に住み、3つめの約束「世の中を美しくする」ためにすてきな魔法を思いつきました。
(ほるぷ出版HPより)
最近、絵本を読んでいないなぁ~と図書館から借りて来ました。
ルピナスさんは、本当の名前をアリス・ランフェスと言います。
幼いとき、おじいさんから、遠い国の話を聞き
「わたしも大きくなったら遠い国に行く」と言います。
するとおじいさんは「世の中をもっと美しくするために、なにかしてもらいたい」と。
そしてアリスはそうすると約束します。
大きくなって世界中を旅して、年老いて、さて世界中を美しくするとは?と考え
思いついたこと。
それは美しいことでした。
絵も素敵。
ルピナスは花の名前。
実際に見たことあるようなないような・・・
ウィキペディアで調べてみたら・・・
こんなお花。絵本の絵と同じでした。
和名はハウチワマメ属。
花が下から咲きあがるためノボリフジとも呼ばれるとか。
なるほど・・・確かに逆さまにした藤の花のようです。
これが一面に咲いていたら、さぞ美しいでしょうね~。
素敵な絵本でした♪
やはり、絵本もたまには開いてみるものです(^^)
とても癒されました。
★★★★★
発行年月:2013年9月
スペイン内戦下。片田舎の小さな村にも戦争の影は忍び寄り、じわじわと村人の生活を侵していき、やがて悲劇が訪れる。 戦争の本質を、読む者に静かに訴えかける。
(福音館書店HPより)
物語は1930年代のスペイン内戦が舞台。
田舎の村でのどかに暮らしている人々。
遠いところで戦争が始まったらしいと聞くが、人々の暮らしは最初は
いつもと変わらず。
しかし、徐々に、品物が村に入って来なくなり、日常が少しずつ変化していく。
そして、ついに兵士が来て・・・・
ヒタヒタと忍び寄る恐怖がありました。
怖かった。
児童書ですが、これは大人が読んだ方が、戦争の始まる恐怖を感じられるかも。
主人公の少年の目からみた戦争を読みながら一緒に体感していくかんじ。
ラストは、なんとも残酷。
でもこれが戦争なんでしょうね。
イラストもとても迫力あるタッチでした。
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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