発行年月:2014年11月
仲のよかった家族に一体何が。
ページを繰る度に覚える違和感。そして続く衝撃!
東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。
夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、
遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。
実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。
そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。
実家で何があった?
明らかになっていく家族を襲った出来事とは――。
「どうして人の命の重さには違いがあるの?」
(講談社HPより)
表題からして重たい話かな~?とは予想していましたが、本当に重たい話でした^^;
里帰り出産を急遽することになった遼子は、実家にそのことを電話。
迷惑はかけるけれど、すぐにOKの返事はもらえるだろうと思ったのに
返事を即答できないと言う母。
先ずはそこで違和感を抱く。
それでも帰っていらっしゃいと数日後に連絡を貰い、実家へ向かった遼子。
でも、両親と高校1年の妹の様子が何となく今までと違う。
特に父親と妹の関係が変化しているかんじ。
読みながら、遼子と同様、「家族に何があったの?」と気になる。
段々と明かされていく家族に起きたこと。
うわ~予想以上に深刻な事態でした。
我が家も娘が二人なので、つい我が家で同じことが起こったら?なんて思いながら
読みました。
わたしは、こういう解決方法は絶対とらないと言い切れないところが恐ろしい。
でも、最後は、まあ結果よかったのか?とも思える。
う~ん。難しいな~。
ササッと読めて、まあまあ楽しめましたが、読後感はあまりよくないな。
★★★
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発行年月:2014年12月
江戸中期、松茸は幕府への貴重な献上品であり、松茸狩は尾張藩主が好む一大行事であった。算術が得意な江戸育ちの尾張藩士・小四郎はそれを生かして藩財政の立て直しを夢見ていたが、なぜか「御松茸同心」を拝命。尾張の山守に助けられながらも松茸不作の原因を探る日々が始まった。やがて小四郎は、山に魅せられ、自分の生きる道を切り開いていく――。数式でははかれない世界がそこにはあった! 直木賞作家が描く、傑作時代小説!
(徳間書店HPより)
父の後を継ぎ、江戸藩邸で定府藩士として勤めていた榊原小四郎。
家督を継いだのは18歳の昨年。
亡き母の妹・稲が母親代わりで育ててくれた。
稲が儒学者の娘であったことから小四郎は幼いときから
学問に向かわされ算術が得意。
共に働く者たちを心の中で愚弄していた。
いつかは藩のためもっと重要な仕事を任される立場になりたいと野心を抱いていた。
が・・・・突然の任は「御松茸同心」の命。
江戸を離れ、国許である尾張の地で不作続きの松茸を何とかしなければならない
お役目。
自身の不運を嘆き、渋々役目に励む小四郎。
ともに国許に戻った、3人の父親の古い友人たちが愉快。
小四郎のことを子ども扱いしたり、とろい奴とからかったり・・・・
でも手伝いに来てくれたり小四郎のことを気にかけてくれる。
最初は3年の任期だったが、9年が過ぎてしまう。
松茸を豊作にするヒントも段々と掴んでいく。
松茸に詳しい村人たちにも助けられ、小四郎も「御松茸同心」の仕事に夢中に
なる。
同じく「御松茸同心」の矢橋栄之進が最後に明かした正体は驚きだった。
登場人物たちがいい。
温かい交流が読んでいて楽しい。
小四郎が成長していく姿が良かったぁ~。
徳川家の御三家(尾張家、紀伊家、水戸家)の話は詳しく知らなかったので勉強になりました。
謹慎の身にあった尾張藩主の徳川宗春公に松茸狩りをして貰おうと奮闘する
人々の姿がなんだかジ~ンとした。
子ども騙しのようなものでも、きっと宗春公は嬉しかったでしょうね~。
実話かどうかはわからないけれど、その舞台となった興正寺は、
たまたま、長女が下宿している近くなので、今度訪れてみたいなぁ~。
★★★★★
発行年月:2014年12月
岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。四十過ぎの寡黙な半平という亭主と、「峠の弁天様」と旅人から親しまれる志乃という三十半ばの女房が十年ほど前から開けている。ふたりは武家の出らしいが、詳しいことは誰も知らない。ある年の初夏、ふたりの静かな生活に事件が起こる。傑作時代小説
(双葉社HPより)
峠の茶屋を営む夫婦・半平と志乃。
二人の過去が気になりつつ途中までは読みました。
寡黙な半平と美人で物腰に品が漂う志乃。
二人は夫婦だが、そうなるまでの経緯が中盤に記され、ああ、そういうことだっのか。
と納得。
藩の派閥争いに巻き込まれて志乃は夫であった天野宮内の元から離れる。
まだ幼い一人娘・小春を残して・・・・
そんな志乃を助けたのが半平。
静かに茶屋を営んでいたけれど、やがて再び騒動に巻き込まれていく志乃と半平。
半平が格好いいのです。
葉室さんの作品には、必ず恰好いい男と美しい女が出てきて
途中困難があるけれど、最後はめでたしめでたしの結末になるという
のがお決まりなので、ハラハラドキドキはするけれど、安心して
途中のハラハラドキドキを楽しめます(^^)
最初は怖い存在だった盗賊夜狐のお仙が最後は自身を犠牲にしてまで
志乃たちを守ったのには、ジ~ンと来ました(/_;)。
今回も文句なしで楽しませていただきました!
★★★★★
発行年月:2014年9月
終戦から10年、主人公・左織(さおり)は22歳の時、銀座で女に声をかけられる。風美子(ふみこ)と名乗る女は、左織と疎開先が一緒だったという。風美子は、あの時皆でいじめた女の子?「仕返し」のために現れたのか。
欲しいものは何でも手に入れるという風美子はやがて左織の「家族」となり、その存在が左織の日常をおびやかし始める。うしろめたい記憶に縛られたまま手に入れた「幸福な人生」の結末は――。
激動の戦後を生き抜いた女たちの〈人生の真実〉に迫る角田文学の最新長編。あの時代を生きたすべての日本人に贈る感動大作!
(毎日新聞社HPより)
左織と風美子の生き様を描いた小説。
ふたりは子どもの頃、疎開先が同じだった。
左織はそのときの記憶を殆どなくしていたが、22歳のとき、突然、風美子から
声を掛けられる。
当時の疎開先であった、虐め。
風美子も虐められておたという。
が、左織が唯一声を掛けて優しく接してくれたのでいつかお礼を言いたいと思っていたと。
しかし、左織にはほかの子の虐めに加担した記憶が蘇ってくる。
戦争を体験している二人の女性が成人して再会し、やがて、それぞれの夫が
兄弟という義理の姉妹の関係になる。
左織には娘・百々子と息子・柊平が生まれるが、風美子には子どもが出来ず
それでも百々子や柊平を叔母として可愛がり特に百々子は成長すると母親の左織より
百々子に心を開くようになる。
淡々と語られる左織と風美子の日常。
でもその中に人の哀しさやら狡さやらいろいろな負の感情が織りなされて
いて巧いなぁ~と思う。
結婚し、子どもが生まれ母親として妻としての毎日が続く左織と
結婚前は水商売だったが、結婚後は違う仕事に就き、やがて料理研究家として
世間にも認められる風美子。
ふたりは親友であり続ける。
お互いの夫が亡くなり、二人で住もうと提案する風美子だったけれど
左織は別の生き方を選ぶ。
うん、それ正解だと思う。
というか、ある意味、理想的だな。
うまく行かなかった娘・百々子との関係も少し修復していきそうなのもホッとした。
タイトルの意味するものが最後まで読むと何となくわかる。
読み応えあって面白かった!
★★★★★
発行年月:2014年10月
ふたりの母親とふたりの子ども。偶然の出会いからはじまった“タカシマ家”。
特別なようでいて、どこにでもいる一家が歩んだ十六年間の軌跡。
喜びと悲しみに彩られた、新しい家族小説の誕生
(集英社HPより)
高橋泉(33歳)と息子の草介(小1)が高校生の島原千代子と出会う場面から
始まる物語。
千代子は電車に飛び込もうと思い詰めていたところを草介に救われる。
そして、また別の日に、泉と千代子が再会。
二人は親しくなり・・・・
二人が作ったファミリーの名前は「高島家」に決める。
二人が愛し合う関係になったときは、驚きましたが
その後の二人の様子は本当に幸せそうで、応援する気持ちに変わりました。
まだまだ同性同士の恋愛には、いろいろな偏見の目が多い世の中ではありますが
いろいろな形の家族があってもいいんじゃない?と寛容に見守る社会になったら
いいな。
草介と後に生まれた宝の二人がまた良い子でした!
でも物語の終盤は哀しい出来事が続いて、ここまで哀しいことが続かなくても
いいのになぁ~とちょっと思いました。
草介が可哀想過ぎるぅ~(;O;)
よって★は3つにします^^;
小川さんの物語は、途中まですごく楽しく読めるのだけど
どうも「!?」っていう展開になるんだよね~。
あくまでも私の感想ですが・・・・^^;
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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