発行年月:2021年1月
皆が読みたい小説を書いてほしいんです!
「こんなに美しい富士山と海を、どんな文章でお書きになるのか、読んでみとうございます」
鏡子の言葉は、金之助の胸の奥を揺り動かした。
英語教師として松山で子規と過ごした金之助は、次に赴任した熊本では鏡子を迎えて新婚生活が始まる。
英国に留学している間に子規は亡くなり、帰国すると帝国大学の教師に。高浜虚子から子規ゆかりの句誌
「ホトトギス」に小説を書いてほしいと頼まれ、初めて書いた小説「吾輩は猫である」が大評判に。
やがて東京朝日新聞の社員として連載した数々の小説で国民作家となり、後進の文学者たちにも多大な影響を与える。
処女作「吾輩は猫である」がいきなり評判となり、「坊っちゃん」で国民作家に。
『機関車先生』『いねむり先生』に続く「先生」シリーズ第三弾!
(講談社HPより)
小説家になるまでに、色々な体験をしているんだなぁ~とこの小説を読んで知った。
英語教師としてあちこちに赴任し、イギリス留学(2年)へ。
その間に、子規が亡くなってしまうけれど、亡くなった後も、子規のことを
思う場面が多く、それだけ大切な存在なんだとわかる。
子どもも結構、たくさん。
体が弱そうな奥さんだったけれど、どんどん強くなっていく様子で頼もしい。
神経質な漱石には、いいかんじなおおらかさの妻・鏡子の存在は救い。
時代は日露戦争の頃。
戦争が落ち着いたあと、満州~韓国へも友人(中村是公)と訪れている。
けれど、持病の胃痛が悪化し帰国後に入院。胃潰瘍の診断。
朝日新聞に籍を置き、小説家として暮らすようになってから、新作をどんどん発表
し続ける。
根を詰めすぎる真面目さが病気にはなかったか?
50歳を前に亡くなっている。
亡くなるときも新聞掲載の小説・明暗を書いていてそれは未完のままだそう。
後に文豪と呼ばれる人たちも漱石を慕い、見舞いに訪れたり、亡くなったときには
駆けつけたり。
人徳の大きさを感じた。
漱石の作品は、吾輩は猫であるがデビュー作で有名だけれど、その元になった話も
物語のなかにあった。
何処からともなく家に来る人懐こい猫を可愛がり、一方的に話をし
案外、わかっているのかも・・・・と考えたり。
その猫が亡くなったときは、手厚く葬り、
東京朝日新聞の随筆蘭にも「夏目氏の猫死す」の文が載ったとか。
これは猫好きには嬉しい話だった(^^)
漱石の作品は中学生の頃に読んだくらい。
そんなに読んだ数も多くない。
今から読んでみようかな?
そういえば、これを書いた伊集院氏も亡くなったんだよな・・・
伊集院氏の小説も読みやすくて好きだから、寂しい気持ち。
★★★★★
(講談社HPより)
小説家になるまでに、色々な体験をしているんだなぁ~とこの小説を読んで知った。
英語教師としてあちこちに赴任し、イギリス留学(2年)へ。
その間に、子規が亡くなってしまうけれど、亡くなった後も、子規のことを
思う場面が多く、それだけ大切な存在なんだとわかる。
子どもも結構、たくさん。
体が弱そうな奥さんだったけれど、どんどん強くなっていく様子で頼もしい。
神経質な漱石には、いいかんじなおおらかさの妻・鏡子の存在は救い。
時代は日露戦争の頃。
戦争が落ち着いたあと、満州~韓国へも友人(中村是公)と訪れている。
けれど、持病の胃痛が悪化し帰国後に入院。胃潰瘍の診断。
朝日新聞に籍を置き、小説家として暮らすようになってから、新作をどんどん発表
し続ける。
根を詰めすぎる真面目さが病気にはなかったか?
50歳を前に亡くなっている。
亡くなるときも新聞掲載の小説・明暗を書いていてそれは未完のままだそう。
後に文豪と呼ばれる人たちも漱石を慕い、見舞いに訪れたり、亡くなったときには
駆けつけたり。
人徳の大きさを感じた。
漱石の作品は、吾輩は猫であるがデビュー作で有名だけれど、その元になった話も
物語のなかにあった。
何処からともなく家に来る人懐こい猫を可愛がり、一方的に話をし
案外、わかっているのかも・・・・と考えたり。
その猫が亡くなったときは、手厚く葬り、
東京朝日新聞の随筆蘭にも「夏目氏の猫死す」の文が載ったとか。
これは猫好きには嬉しい話だった(^^)
漱石の作品は中学生の頃に読んだくらい。
そんなに読んだ数も多くない。
今から読んでみようかな?
そういえば、これを書いた伊集院氏も亡くなったんだよな・・・
伊集院氏の小説も読みやすくて好きだから、寂しい気持ち。
★★★★★
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発行年月:2021年11月
ミチクサが多いほうが、人生は面白い!
てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。
夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出逢いを果たす――。
伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春
「日経新聞」大人気連載、待望の書籍化!
(講談社HPより)
夏目漱石の話。
産まれたとき、里子に出されたのは知らなかった。
でも、お兄さんが素晴らしい。
漱石が学問を学び続けるように、常に激励している。
漱石の鼻の頭に、あばたがあるのも知らなかった。
天然痘に罹った際、掻いた跡が残ってしまったのだとか。
端正な顔だけど、そういう傷があったとは・・・
でも、見合いで結婚した妻は、それを何ら気にせず、可愛らしいとも言っていた。
癇癪持ちのお嬢さんという話もあったけれど、案外、お似合いなかんじ。
漱石は最初、建築の方に進もうとしていたが、知り合った友人・米山安三郎から
「文学をやったほうがいいんじゃないか?」みたいな話をされて
英語には自信があった(兄のおかげ)ので英文学の道へ。
そしてこれも米山の紹介で生涯の友とも呼べる正岡子規と出会う。
お互いになんでも語り合える関係のようで、読んでいて楽しい。
漱石は英文科へ、米山と子規は哲学科へ入学するが、子規は国文科へ。
この頃が、一番、二人が密に時間を共有している。
その後、漱石は熊本の英語教師。
そのころ、見合いで結婚し熊本で妻と、妻の家で寄越した女中のとく
新しく雇った若いテルとの生活に。
一方の子規は、喀血し、時々、療養を繰り返すが、区会を開いたりして過ごす。
子規の元には母親と妹の律がついていて、特に律が子規のことをよく看ている。
米山は急性腹膜炎で亡くなってしまう。
漱石の兄二人も亡くなってしまい、兄一人だけになった夏目家に養子先にあった
戸籍を戻す。
下巻では、作家活動に専念する漱石の暮らしぶりが描かれるのかな?
楽しみに読みたいと思う。
★★★★
(講談社HPより)
夏目漱石の話。
産まれたとき、里子に出されたのは知らなかった。
でも、お兄さんが素晴らしい。
漱石が学問を学び続けるように、常に激励している。
漱石の鼻の頭に、あばたがあるのも知らなかった。
天然痘に罹った際、掻いた跡が残ってしまったのだとか。
端正な顔だけど、そういう傷があったとは・・・
でも、見合いで結婚した妻は、それを何ら気にせず、可愛らしいとも言っていた。
癇癪持ちのお嬢さんという話もあったけれど、案外、お似合いなかんじ。
漱石は最初、建築の方に進もうとしていたが、知り合った友人・米山安三郎から
「文学をやったほうがいいんじゃないか?」みたいな話をされて
英語には自信があった(兄のおかげ)ので英文学の道へ。
そしてこれも米山の紹介で生涯の友とも呼べる正岡子規と出会う。
お互いになんでも語り合える関係のようで、読んでいて楽しい。
漱石は英文科へ、米山と子規は哲学科へ入学するが、子規は国文科へ。
この頃が、一番、二人が密に時間を共有している。
その後、漱石は熊本の英語教師。
そのころ、見合いで結婚し熊本で妻と、妻の家で寄越した女中のとく
新しく雇った若いテルとの生活に。
一方の子規は、喀血し、時々、療養を繰り返すが、区会を開いたりして過ごす。
子規の元には母親と妹の律がついていて、特に律が子規のことをよく看ている。
米山は急性腹膜炎で亡くなってしまう。
漱石の兄二人も亡くなってしまい、兄一人だけになった夏目家に養子先にあった
戸籍を戻す。
下巻では、作家活動に専念する漱石の暮らしぶりが描かれるのかな?
楽しみに読みたいと思う。
★★★★
発行年月:2017年12月
『古事記』の上巻におさめられた神話が、富安陽子さんの息のかよった文章で生き生きとよみがえりました。全ページ、山村浩二さんによる挿し絵入りで、迫力のあるイメージが広がります。子どもから大人まで、初めて読む『古事記』の決定版です。
(偕成社HPより)
国生み
黄泉の国
神の三兄弟
天の岩屋
ヤマタノオロチ
稲羽の白うさぎ
根のかたす国
小さい神
国ゆずり
最後の使い
天つ神の御子
山の神の娘
海幸彦と山幸彦
児童書コーナーの図書館の棚にあるのを見つけた。
知っている話も多かったけれど、それらがこういう時系列で並んだ
ひとつの物語なんだということを知って、学ぶことも多かった。
神様と言っても、強欲だったり意地悪だったり、実に感情豊か。
優しく慈悲深い神様が最終的には国を平和に保ってくれているのだと
信じたい。
絵も迫力あって、よかった。
物語が一層、わかりやすくイメージできる。
現存する日本最古の歴史書、子どもたちにも読んでほしい本。
★★★★★
発行年月:2024年3月
真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女〝ぞうさん〟がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり——。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。
(双葉社HPより)
夫・健太郎から突然、離婚を切り出された沙也加。
離婚したい理由は・・・・食事のときにお酒を一緒に飲むのを快く思わない
沙也加に不満で家で夕食を食べずストレス解消で定食屋に寄っているという。
そして夫は家を出て行き・・・
沙也加は派遣で働いているIT企業の勤務の空きの日に、健太郎の通っている
定食屋を訪れる。そして・・・求人の貼り紙を見て、そこで働くことに・・・。
店主は「ぞうさん」と呼ばれる70代(?)の女性。
ぶっきらぼうに感じた、ぞうさんだけれど、徐々に人柄がわかってきて
本当は優しい気遣いの出来る人なんだなとわかる。
二人の関係もいい。
途中、コロナ禍もあり、一旦、休業せざるを得なくなる「雑」。
沙也加も収入が減り不安な日々。
でも、それが結果的に、転機になったのかな?
離婚を受け入れ、前に進むことを決めた沙也加。
定食屋「雑」の経営も少し変わっていきそう。
料理は、コロッケ、トンカツ、から揚げ、ハムカツ、カレー、握り飯・・
常連客のお話も絡んで、楽しかった。
大変な状況でも、それを理解して気にかけてくれる人の存在があるって
心強いよね~と思う。
続編あるかな?
★★★★
発行年月:2024年11月
淹れたてのコーヒーと賄いパスタあります。『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』、待望の続編。
鎌倉の古い洋館でシェアハウスを始めた香良。
個性豊かな住人たちと楽しく穏やかに暮らしていたが、そんな日々も永遠には続かない。
シェアハウス「おうちカフェ」の住人たち
尾内香良 男出ひとつで育ててくれた父が亡くなり、カフェを引き継ぐことに。人付き合いが苦手なシャアハウスのオーナー。
林三樹子 香良の大学時代からの親友。離婚して家を飛び出し、今では共同経営者のよう。
藤村里子 ちょっと神経質。愛犬「ツン」といつも一緒。三樹子と大喧嘩をするも今では仲良し。
道永あゆみ コーヒー豆の焙煎を勉強している。絶賛、片思い中。
加藤千恵子 大事に育てた息子とその嫁に嫌われ、自分の家から追い出されてしまう。
倉林美佐緒 隣人・グラディスさんの愛娘。フランスから帰国し、「おうちカフェ」の新しい住人に。
(幻冬舎HPより)
前作も面白かったので、期待して読んだ。
面白かった。
おうちカフェの住人がひとり増えて、空室はなくなった。
結構、賑やか。
家賃月6万円で朝食、夕食つきなんて、いいなぁ~。
新しい住人・美佐緒はお隣さんの娘さん。
パテシィエ修行でフランスに行っていたのに、恋人に婚約者がいるとわかり
別れて帰国。
美佐緒の作るパスタが美味しそう♪
巻末にレシピがあったけれど、自分で作るのは面倒かなぁ~?(笑)
今回は、恋バナもあって、ドキドキ。
千恵子さんがお隣の倉林さんに誘われて通い始めたハーブ教室の先生
和泉田ゆき(82歳)がとても魅力的だった。
こういう人生、いいなぁ~。
その息子・碧(50歳)もまた素敵な人で、彼に恋心を抱く
あゆみと美佐緒・・・恋のバトルはどうなる?
あゆみの告白をちゃんと受け止める碧・・・なかなかこういう人はいないだろうな。
二人の今後も気になる。
美佐緒もちゃんと二人のことを認めながら、自分の気持ちにも素直なのもいい。
香良にも恋?と思ったら・・・・こちらはちょっと違った。
インスタで交流していたのは会ったら女性。
でもお父さんのインスタをお父さんに頼まれて引き継いでいたと。
こういう縁もまたいいな。
まだまだ読みたいおうちカフェシリーズ。
★★★★
(幻冬舎HPより)
前作も面白かったので、期待して読んだ。
面白かった。
おうちカフェの住人がひとり増えて、空室はなくなった。
結構、賑やか。
家賃月6万円で朝食、夕食つきなんて、いいなぁ~。
新しい住人・美佐緒はお隣さんの娘さん。
パテシィエ修行でフランスに行っていたのに、恋人に婚約者がいるとわかり
別れて帰国。
美佐緒の作るパスタが美味しそう♪
巻末にレシピがあったけれど、自分で作るのは面倒かなぁ~?(笑)
今回は、恋バナもあって、ドキドキ。
千恵子さんがお隣の倉林さんに誘われて通い始めたハーブ教室の先生
和泉田ゆき(82歳)がとても魅力的だった。
こういう人生、いいなぁ~。
その息子・碧(50歳)もまた素敵な人で、彼に恋心を抱く
あゆみと美佐緒・・・恋のバトルはどうなる?
あゆみの告白をちゃんと受け止める碧・・・なかなかこういう人はいないだろうな。
二人の今後も気になる。
美佐緒もちゃんと二人のことを認めながら、自分の気持ちにも素直なのもいい。
香良にも恋?と思ったら・・・・こちらはちょっと違った。
インスタで交流していたのは会ったら女性。
でもお父さんのインスタをお父さんに頼まれて引き継いでいたと。
こういう縁もまたいいな。
まだまだ読みたいおうちカフェシリーズ。
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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