発行年月:2021年4月
老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームへ異動した涼音。
でも初めて提出した企画書は、シェフ・パティシエの達也に却下される。
悩む涼音は、お客様、先輩、そして達也の隠れた努力を垣間見ることで、
自分なりの「最高のアフタヌーンティー」企画を練り直し……。
(中央公論新社HPより)
連作方式で話が進む。
老舗ホテルのアフタヌーンティーかぁ~。
素敵だろうなぁ~。
もう甘いものとかそんなに食べられないけれど・・・。
遠山鈴音・・・就職して7年。今まではホテル棟ではなくバンケット棟の
宴会接客係として働き、今年、ついに念願のアフタヌーンティーチームへ
異動。
張り切って企画書を提出したもののスイーツ担当のチーフ・飛鳥井達也に
冷たく却下されてしまう。
嫌な奴!と思ったけれど、鈴音はその後、達也が識字障害ではないかと気づく。
二人の関係が少しずつ変わっていく様子も楽しかった。
他のスタッフたちとのこと、常連客の二人。
それぞれ一人で来て楽しんで帰るのだけど、それもいい。
最後は、スタッフの関係者たちを招待してのアフタヌーンティー。
続編では飛鳥井達也と遠山鈴音の新たな生き方が読めそうだな。
★★★★
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発行年月:2025年6月
伊坂幸太郎デビュー25周年に贈る、「幸せ」な短編集!
【パズル】悩みを抱えた「僕」は、マッチングアプリでしか出会えない「名探偵」に依頼する。
【竹やぶバーニング】出荷した竹にかぐや姫が混入!? 仙台七夕まつりで大捜索が始まった!
【透明ポーラーベア】動物園で会ったのはシロクマ好きで行方不明になってしまった姉の、元恋人だった。
【イヌゲンソーゴ】花咲か爺さん、ブレーメンの音楽隊……俺たちの記憶を刺激するあの男は誰だ?
【Weather】友人・清水の結婚式に参加した大友は新婦からある相談を持ち掛けられていて――。
(PHP研究所HPより)
どの話もよかった。
一番、楽しかったのは<イヌゲンソーゴ>かな?
犬たちが、共通して恨みを抱く男性をいざ、退治!と向かうまでの話。
犬たちの会話が可笑しい。
こんなふうに会話しているのを想像するだけで楽しい。
会話をしていくと最後は、皆が知っている昔話のオチ。
どうしてこんな話を思いつくんだろ?と思っていたら・・・最後に
それぞれの短編を書くことになった経緯があって、<イヌゲンソーゴ>は
「犬についてのアンソロジー」の企画で書いたものだとか。
著者名が犬に変えられる作家を集めて
大崎梢は犬埼梢、木下半太は木下半犬、横関大は横関犬
一番笑えるのは貫井徳郎は・・・貫井ドック郎って・・・・
犬に変えられないからって・・・('◇')
5つ目の話<weather>はふつうに感動する話だった。
表紙も5つの話が表されていてたのしい。
次は長編を読みたいな。
★★★
(PHP研究所HPより)
どの話もよかった。
一番、楽しかったのは<イヌゲンソーゴ>かな?
犬たちが、共通して恨みを抱く男性をいざ、退治!と向かうまでの話。
犬たちの会話が可笑しい。
こんなふうに会話しているのを想像するだけで楽しい。
会話をしていくと最後は、皆が知っている昔話のオチ。
どうしてこんな話を思いつくんだろ?と思っていたら・・・最後に
それぞれの短編を書くことになった経緯があって、<イヌゲンソーゴ>は
「犬についてのアンソロジー」の企画で書いたものだとか。
著者名が犬に変えられる作家を集めて
大崎梢は犬埼梢、木下半太は木下半犬、横関大は横関犬
一番笑えるのは貫井徳郎は・・・貫井ドック郎って・・・・
犬に変えられないからって・・・('◇')
5つ目の話<weather>はふつうに感動する話だった。
表紙も5つの話が表されていてたのしい。
次は長編を読みたいな。
★★★
発行年月:2023年9月
【第30回島清恋愛文学賞受賞作】
「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と。」
久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。
だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。
望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。
今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める――。
愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。
「永遠の恋人」を描いてきた著者が最高純度で贈る、超越的恋愛小説!
(集英社HPより)
主人公の久島は38歳で外資系の通信機器メーカー勤務、独身。
職場のあるビルの共用スペースで知り合った画家の坂城と親しくなり
会話のなかで、自身が中学時代~大学卒業間際まで文通してうた望未に
ついて話す。
そこで、久島と望未が知り合って親しくなっていった様子がよくわかった。
青春時代の二人は微笑ましい。
けれど、望未が事故に遇い、その後は転校してしまい以後、会うことはなく
文通のみの付き合いに。
久島が会いたいと何度も手紙に書くが望未の返事は「NO」
「わたしから文通をやめることはしない・・・・
守ってほしい約束はちゃんと私のことを忘れること」という望未。
手紙の始まりは「最愛の」
久島は社長のお供でいった店で源氏名<ラプンツェル>と知り合う。
lineを交換し以後、やりとり。
彼女は大学院生で高層マンションに住んでいる。
家賃と学費は70歳くらいの男性が支払い、その男性に
誰とも性的関係を持たない間はそのまま援助を続けると約束しているという。
その男性・黒石氏がラプンツェルを通じて久島に会いたいと言われ会う。
自分の命は長くない。マンションはそのまま受け渡すつもりだと。
大学時代、「友達が誰もいなくなったから友達になってくれ」と言って来た
向井。
その向井と入った喫茶店で望未らしい人を見かける。
向井が話をつけてくれて再会。
バイトしている喫茶店そばの大学に通っているという。
事故の後遺症はなかったんだなと安心する久島。
そして、再び文通が再開するが・・・・。
向井が亡くなったときは、軽くショックだった。
大人になった久島が本当に想い続けていたのは、望未だったんだな。
親しくなった女性と結構、簡単に関係を持ち、その相手が離れていこうと
してもとくに何も感じず流れのまま受け入れて。
既婚女性とも関係を持ったり、彼氏のいる女性とも同様。
本当の望未とは会わないまま。
たぶん、ずっと久島にとっても、望未にとっても、お互いが最愛の人
なんだろう。
会えないのにこんなに想い続けられる相手がいるって幸せ?不幸せ?
どっちだろう・・・。
望未として久島の前に現れた妹も、二人に囚われてしまうのか?
ハッピーエンドでない恋愛小説は、切ない。
でも、おもしろかった。
★★★★★
(集英社HPより)
主人公の久島は38歳で外資系の通信機器メーカー勤務、独身。
職場のあるビルの共用スペースで知り合った画家の坂城と親しくなり
会話のなかで、自身が中学時代~大学卒業間際まで文通してうた望未に
ついて話す。
そこで、久島と望未が知り合って親しくなっていった様子がよくわかった。
青春時代の二人は微笑ましい。
けれど、望未が事故に遇い、その後は転校してしまい以後、会うことはなく
文通のみの付き合いに。
久島が会いたいと何度も手紙に書くが望未の返事は「NO」
「わたしから文通をやめることはしない・・・・
守ってほしい約束はちゃんと私のことを忘れること」という望未。
手紙の始まりは「最愛の」
久島は社長のお供でいった店で源氏名<ラプンツェル>と知り合う。
lineを交換し以後、やりとり。
彼女は大学院生で高層マンションに住んでいる。
家賃と学費は70歳くらいの男性が支払い、その男性に
誰とも性的関係を持たない間はそのまま援助を続けると約束しているという。
その男性・黒石氏がラプンツェルを通じて久島に会いたいと言われ会う。
自分の命は長くない。マンションはそのまま受け渡すつもりだと。
大学時代、「友達が誰もいなくなったから友達になってくれ」と言って来た
向井。
その向井と入った喫茶店で望未らしい人を見かける。
向井が話をつけてくれて再会。
バイトしている喫茶店そばの大学に通っているという。
事故の後遺症はなかったんだなと安心する久島。
そして、再び文通が再開するが・・・・。
向井が亡くなったときは、軽くショックだった。
大人になった久島が本当に想い続けていたのは、望未だったんだな。
親しくなった女性と結構、簡単に関係を持ち、その相手が離れていこうと
してもとくに何も感じず流れのまま受け入れて。
既婚女性とも関係を持ったり、彼氏のいる女性とも同様。
本当の望未とは会わないまま。
たぶん、ずっと久島にとっても、望未にとっても、お互いが最愛の人
なんだろう。
会えないのにこんなに想い続けられる相手がいるって幸せ?不幸せ?
どっちだろう・・・。
望未として久島の前に現れた妹も、二人に囚われてしまうのか?
ハッピーエンドでない恋愛小説は、切ない。
でも、おもしろかった。
★★★★★
発行年月:2024年9月
こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。
★第25回本格ミステリ大賞【小説部門】受賞作品
森田みどりは、高校時代に探偵の真似事をして以来、人の〈本性〉を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。〈子どもたち〉をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか。痛切で美しい全5編。
(角川書店HPより)
父親が探偵で自らも探偵になった森田みどり。
気になることはとことん調べたい性格は、探偵には適しているけど
それが実生活でもとなると・・・・
幸い夫も子どもたち(6歳と4歳の男の子)との関係は良好みたいで
ホッとしたけれど・・・
最初の話<時の子>は、
みどりが父の時計のメンテナンスを頼むたも訪れた時計店での話。
九条時計店は、店主がなくなり店は閉じていた。
高校生の息子・瞬から亡くなった父親のことを聞く。
幼いとき、二人で時計の工房側の防空壕に土砂崩れで閉じ込められた時の話。
、父がそばを定時に散歩する女性に助けを求めたのだが時計を持たず
外の気配もわからないのになぜ、助けを求められたのか?
瞬の心拍が常に「63」ということを利用した。
なるほど・・・話としては面白いけど、ちょっと無理があるんじゃないか?
次の<縞馬コード>は千里眼を持っているという高校生の山岡涼太。
みどりの推理のおかげ(夫からもヒントを貰う)で
犯罪の共犯者にならずに済んでよかった。
<陸橋の向う側>
帰宅途中のイートインスペースで残った仕事を片付けていると
気になる少年をみつける。
彼が席を立ったあと、席に近づきノートに父親を殺害しようと
しているような文章をみてしまう。
以前の依頼人の関係者に、こんな風に恨まれてしまうのは怖いこと。
真実を知った少年、このあと、ちゃんと前にすすめるかな?
ちょっと切ない。
<太陽は引き裂かれて>
トルコ料理店の店主が、店のシャッターに赤い「✖」を落書きされ
犯人を見つけてほしいと頼みにくる。
調べていくと「✖」を書かれたのは他にもあって・・・・
真相は解明されるけど、クルド人とか日本に滞在している外国人の問題は
全然、解決しない問題で、これから日本はどうなるんだろ?と
不安になってきた話だった。
<探偵の子>
休みを取って家族と父親も誘って、父の故郷茨城県の町へ。
そこで懐かしい人たちが集うやきものカフェ FUMIKOに。
そこの店主・唐沢範子が父の幼馴染で家に泊まらせてもらう。
範子の亡くなった母・芙美子は陶芸家で店では芙美子の作品が使われている。
範子と芙美子、娘と母の関係はよくなかったという者の声を聞く。
家のなかに壊れた茶碗や皿がしまわれているのを見つけ、不思議に思う
みどり。
色々な話を聞いて、実際の娘と母親の関係がなんとなくわかった。
仲違いしたこともあったけれど、芙美子が亡くなる前に和解していた
と知り、ホッとした。
みどりが自分の姿が陶芸に夢中になり家族との関係を壊してしまった
芙美子と重なるものがあり、悩んだりしたが、そんな自分の姿を
冷静に見つめ直し、大丈夫と思えたことは良かった。
まあまあ面白かった。
これ前作があるんだ?
それもいつか読んでみようかな?
★★★
(角川書店HPより)
父親が探偵で自らも探偵になった森田みどり。
気になることはとことん調べたい性格は、探偵には適しているけど
それが実生活でもとなると・・・・
幸い夫も子どもたち(6歳と4歳の男の子)との関係は良好みたいで
ホッとしたけれど・・・
最初の話<時の子>は、
みどりが父の時計のメンテナンスを頼むたも訪れた時計店での話。
九条時計店は、店主がなくなり店は閉じていた。
高校生の息子・瞬から亡くなった父親のことを聞く。
幼いとき、二人で時計の工房側の防空壕に土砂崩れで閉じ込められた時の話。
、父がそばを定時に散歩する女性に助けを求めたのだが時計を持たず
外の気配もわからないのになぜ、助けを求められたのか?
瞬の心拍が常に「63」ということを利用した。
なるほど・・・話としては面白いけど、ちょっと無理があるんじゃないか?
次の<縞馬コード>は千里眼を持っているという高校生の山岡涼太。
みどりの推理のおかげ(夫からもヒントを貰う)で
犯罪の共犯者にならずに済んでよかった。
<陸橋の向う側>
帰宅途中のイートインスペースで残った仕事を片付けていると
気になる少年をみつける。
彼が席を立ったあと、席に近づきノートに父親を殺害しようと
しているような文章をみてしまう。
以前の依頼人の関係者に、こんな風に恨まれてしまうのは怖いこと。
真実を知った少年、このあと、ちゃんと前にすすめるかな?
ちょっと切ない。
<太陽は引き裂かれて>
トルコ料理店の店主が、店のシャッターに赤い「✖」を落書きされ
犯人を見つけてほしいと頼みにくる。
調べていくと「✖」を書かれたのは他にもあって・・・・
真相は解明されるけど、クルド人とか日本に滞在している外国人の問題は
全然、解決しない問題で、これから日本はどうなるんだろ?と
不安になってきた話だった。
<探偵の子>
休みを取って家族と父親も誘って、父の故郷茨城県の町へ。
そこで懐かしい人たちが集うやきものカフェ FUMIKOに。
そこの店主・唐沢範子が父の幼馴染で家に泊まらせてもらう。
範子の亡くなった母・芙美子は陶芸家で店では芙美子の作品が使われている。
範子と芙美子、娘と母の関係はよくなかったという者の声を聞く。
家のなかに壊れた茶碗や皿がしまわれているのを見つけ、不思議に思う
みどり。
色々な話を聞いて、実際の娘と母親の関係がなんとなくわかった。
仲違いしたこともあったけれど、芙美子が亡くなる前に和解していた
と知り、ホッとした。
みどりが自分の姿が陶芸に夢中になり家族との関係を壊してしまった
芙美子と重なるものがあり、悩んだりしたが、そんな自分の姿を
冷静に見つめ直し、大丈夫と思えたことは良かった。
まあまあ面白かった。
これ前作があるんだ?
それもいつか読んでみようかな?
★★★
発行年月:2025年2月
大ベストセラー『三千円の使いかた』と一緒に読んでほしい新作!それぞれの月収に見合う生活を送る6人。欲しいもの、不要なもの、そして、お金では買えないもの――。【月収4万円の66歳】……年金暮らしで貯金を切り崩す毎日に、ある収入源が!?【月収8万円の31歳】……専業作家を目指し、不動産投資を始める。【月10万円投資の29歳】……普通の会社員が、親の介護を見越して新NISAを利用。【月収100万円の26歳】……パパ活専業で、20代のうちに1億円を稼ぐのが夢!【月収300万円の52歳】……夫の遺産と株式投資で、働かずとも暮らせてはいるが……。【月収17万円の22歳】……介護士。生前整理の会社を立ち上げる――?
(中央公論新社HPより)
6人の女性たちのはなし。
最初は66歳の乙部響子。
夫が30歳も年下の女との間に子どもが出来たから別れてほしいと。
住んでいた家を夫の新しい家族に渡し、貯金400万を貰っただけ。
えぇ~っ!?
お人よし過ぎない?と思ったけれど、その後の生活を見ていたら
案外、幸せなのかもれないと思った。
臨時収入的なものもあったりして・・・。
6人の女性が知り合っていく過程もあって面白い。
最後の月収17万の斉藤静香(22歳)は一番、応援したい気持ちになった。
介護職員として働いていて気づいたことから起業を思いつく。
お金がなくてシェアハウスで暮らしていたころ、知り合った年収300万の鈴木菊子や
最初の話の乙部響子ともこれから付き合いながら
自身が起業した生前整理代行の仕事をどんどん発展させていってほしい。
生前整理・・・絶対、これから需要が増えると思う。
自分自身のことを考えても、少しずつ、やらないと!と思った(^^ゞ
★★★★
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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