発行年月:2025年6月
『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」
「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。
急な坂ばかりの街、雨でも傘を差さない街、夜にならない夏の街、太陽と砂の街、雨季の始まりの暑い街、そして「あの街」の空港で……「帰れない探偵」が激動する世界を駆け巡る。
(講談社HPより)
ある日、家に帰る路地が見つからなくなり帰宅できなくなった探偵。
その前には依頼者カフェにいて「自分が探偵されているか探ってほしい」という
依頼を受けていた。
その時、一時的に停電になり、そのことが関係しているのか???
でも凄く困った様子はなく、帰れないまま、宿泊先を用意してくれることを
条件に依頼を受けていく。
時には依頼者の自宅だったり、依頼者が用意した宿泊先に滞在しながら
探偵を続ける。
そして、世界探偵委員会連盟の事務局からの指示で海外へも。
事務局が用意した偽のパスポートを使用して入国したり・・・。
それぞれの国には、ちゃんとサポートしてくれる人もいてなかなか手厚い組織に
所属しているんだな。
ちょっと危ない目にも遇ったりするけれど、緊迫感がなく飄々としている探偵。
途中で、え?女性なの?と気づいて、ビックリ!!
他の国でも宿泊先に帰れなくなったりして、女性で、こういう状況になるって
かなりヤバイと思うんだけど・・・・(◎_◎;)
色んな場所で出会う人たちとのことも楽しかった。
どこの国でのことか書かれていないので、想像しながら楽しんだ。
最後は、最初の国に帰って来て、偶然、知り合いに会って会話。
この後、どうするんだろ?
気になる終わり方だけど、それもいい。
結構、こういうの好き。
★★★★
(講談社HPより)
ある日、家に帰る路地が見つからなくなり帰宅できなくなった探偵。
その前には依頼者カフェにいて「自分が探偵されているか探ってほしい」という
依頼を受けていた。
その時、一時的に停電になり、そのことが関係しているのか???
でも凄く困った様子はなく、帰れないまま、宿泊先を用意してくれることを
条件に依頼を受けていく。
時には依頼者の自宅だったり、依頼者が用意した宿泊先に滞在しながら
探偵を続ける。
そして、世界探偵委員会連盟の事務局からの指示で海外へも。
事務局が用意した偽のパスポートを使用して入国したり・・・。
それぞれの国には、ちゃんとサポートしてくれる人もいてなかなか手厚い組織に
所属しているんだな。
ちょっと危ない目にも遇ったりするけれど、緊迫感がなく飄々としている探偵。
途中で、え?女性なの?と気づいて、ビックリ!!
他の国でも宿泊先に帰れなくなったりして、女性で、こういう状況になるって
かなりヤバイと思うんだけど・・・・(◎_◎;)
色んな場所で出会う人たちとのことも楽しかった。
どこの国でのことか書かれていないので、想像しながら楽しんだ。
最後は、最初の国に帰って来て、偶然、知り合いに会って会話。
この後、どうするんだろ?
気になる終わり方だけど、それもいい。
結構、こういうの好き。
★★★★
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発行年月:2025年7月
「部屋が人生を決めてしまうのかな?」 「それとも、人生が部屋を決めるのかね」 フランス、ドイツ、イタリア、アメリカなど各国で翻訳されたロングセラー『おやすみ、東京』。そして、新たな東京の物語が始まる。 隣の天使から届けられる悪魔のケーキ。ベランダに置かれた大きな桃。「巨大アパート」でゴム印をつくりながら物語を紡ぐ青年。世界でいちばん雷の落ちない部屋。夜な夜なカラスと話す電話回収屋――。 東京のアパートで暮らすさまざまな人びとの夢やさみしさ、ささやかな幸福と奇跡。あたたかな交感が街を照らす、愛おしくかけがえのない21の小さな灯の物語
(角川春樹事務所HPより)
東京にある色々なアパートに暮らす人たちのお話。
ひとつひとつは短い話だけれど、どれも余韻がある素敵な話。
最初の<天使の焼いた悪魔のケーキ>からいい!
こういう、この後はたぶん・・・と想像できるお話はすき。
引っ越しの決め手は甘い香りが漂ったアパートだったから。
そして偶然、隣人がそのケーキを焼いていた人で、何度か焼いたケーキを届けて
くれる。
自分も以前、隣人からそのケーキの作り方を教わったと
引っ越しが決まったとレシピをもらう。
<おひとりさま>もよかった。
プレゼンが終わり一人祝賀会としてお気に入りの人気店でランチをしようと
訪れ、相席でよければすぐに案内できますと言われ自分の父親くらいの
紳士と相席に。会話が弾み、ハヤシライスとコーヒーをご馳走になる。
帰り際に貰った名刺を見ると、知らない人はいない会社の社長で
プレゼン相手の男性も同じ苗字だった。
あ~これ、この後、たぶん・・・・と想像してニヤニヤしちゃった。
<幽霊の電話>もよかった。
カラスのオレが語るはなし。
夜、アパートのベランダにいくのが習慣になっている。
神代アパート203号室のモリイズミのベランダ。
彼女は電話回収屋をしていて夜、仕事が終わると、仕事で使った
白い手袋をベランダに干し、それをみてカラスがベランダへ。
モリイズミ一方的に話し、カラスが大人しくそれを聞く。
なんかいいな。
どっかで聞いた名前だと思ったらモリイズミさんは以前の東京の物語で
登場していた。
たわいもない日常の話なので、暫くしたら忘れそうな話ばかり。
でも、また読んで楽しめそう♪
イラストも毎度のことながら素敵でした!
★★★★
発行年月:2025年6月
インドという未知の世界を旅する
「インド! 絶対いっしょに行く」と宣言した姉の横で、
「わたしは行かない」とあっさりと答えた三葉。
父が赴任するというインドに、全く興味が無かった三葉だが、偶然知ったある人のインドの小説に夢中になり、気持ちはどんどんインドの魅力に引き込まれていく。
小説の中の主人公は語る。
都会から都会へ、飛行機でヒューンと飛んでいって、適当に観光をして、お土産を買って「ああ、楽しかった」と、自己満足をして戻ってくる。そんな旅ではない旅がしたかった。まさに地をはうような、手探りの旅。そういう旅からしか見えてこない、インドを見たかった。手探りで何かを、この手でつかみたかった――。
どんな冒険が始まるのだろうか?
三葉の心の中でも化学変化が起こりだした。
(小学館HPより)
物語のなかに、小手鞠さんのインド旅行記があって、興味深く読んだ。
インドって、凄い。
物乞いたちに纏わりつかれながら
最初のホテルに着いてホッとしたものの、汚れたシーツ、汚れた床
シャワールームもトイレも・・・天井にはヤモリを読んだ時点で
むり~!!と思った。
こういうことに段々に慣れていくものなのかな?
一人で旅するだけでも凄いけれど、インドの一人旅は精神的にも肉体的にも
強くないとダメだな。
案の定、2日間、腹痛で下痢、嘔吐というのも。
でもそれを乗り越えてからインドに体が順応したのか、それきり大丈夫って
人間の体もおもしろい。
インドは80%がヒンドゥー教徒というのは知っていたけれど
14%がイスラム教徒、2%がキリスト教徒
他にも少数派のスィク教徒、仏教徒、ジャイナ教徒などがいずれも1%以下
ジャイナ教徒は初めて知ったけれど、無所有の人たちで
服を着るのもだめで全裸というのにはビックリ!
驚いているのは物語のなかの主人公のみというのも凄い。
知らないインドのことが少し知れて面白かった。
タダで連れて行ってくれると言われても、わたしは行きたくないけれど。。。
これを読んで、「いつかインドに行こう!」と思った人も
いるかも。
★★★★
(小学館HPより)
物語のなかに、小手鞠さんのインド旅行記があって、興味深く読んだ。
インドって、凄い。
物乞いたちに纏わりつかれながら
最初のホテルに着いてホッとしたものの、汚れたシーツ、汚れた床
シャワールームもトイレも・・・天井にはヤモリを読んだ時点で
むり~!!と思った。
こういうことに段々に慣れていくものなのかな?
一人で旅するだけでも凄いけれど、インドの一人旅は精神的にも肉体的にも
強くないとダメだな。
案の定、2日間、腹痛で下痢、嘔吐というのも。
でもそれを乗り越えてからインドに体が順応したのか、それきり大丈夫って
人間の体もおもしろい。
インドは80%がヒンドゥー教徒というのは知っていたけれど
14%がイスラム教徒、2%がキリスト教徒
他にも少数派のスィク教徒、仏教徒、ジャイナ教徒などがいずれも1%以下
ジャイナ教徒は初めて知ったけれど、無所有の人たちで
服を着るのもだめで全裸というのにはビックリ!
驚いているのは物語のなかの主人公のみというのも凄い。
知らないインドのことが少し知れて面白かった。
タダで連れて行ってくれると言われても、わたしは行きたくないけれど。。。
これを読んで、「いつかインドに行こう!」と思った人も
いるかも。
★★★★
発行年月:2024年3月
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。
目次
めんや 評論家おことわり
BAKESHOP MIREY’S
トリアージ2020
パティオ8
商店街マダムショップは何故潰れないのか?
スター誕生
(新潮社HPより)
表題の「あいにくあんたのためじゃない」っていうのがピンとくるのって
どれだ?これ違いほうが良くないかなぁ~?
話は、どれも、まあまあよかった。
読んでいて、イライラしちゃうのもあったけど・・・
最初の<めんや 評論家おことわり>は
あるラーメン屋のことをラーメン情報誌に書いたら、その店から入店おことわり
されてしまった佐橋。
佐橋のやっていることはダメだろ?店で佐橋の取材の場に居合わせ
嫌な思いをした人たちからの仕返しは、ちょっと愉快だった。
次の<BAKESHOP MIREY`s>は、ちょっとした行き過ぎた親切は
迷惑というはなし。
行きつけのお店のアルバイトと親しくなり彼女が将来、お店をやりたいという話を
聞いて、欲しがっていたオーブン(6万千円)をプレゼント。
喜ばれると思ったのに、プレゼントされた側は迷惑。
これは、プレゼントした方が悪いと思う。
<トリアージ2020>は、ちょっと心温まる話でよかった。
ネットで知り合った人同士が、こんなふうに関わりあえるのならいいな。
以下3つもそれぞれ、まあまあ。
でもこれ直木賞候補だったの?
う~ん、面白かったけど、それほどかな???
★★★
(新潮社HPより)
表題の「あいにくあんたのためじゃない」っていうのがピンとくるのって
どれだ?これ違いほうが良くないかなぁ~?
話は、どれも、まあまあよかった。
読んでいて、イライラしちゃうのもあったけど・・・
最初の<めんや 評論家おことわり>は
あるラーメン屋のことをラーメン情報誌に書いたら、その店から入店おことわり
されてしまった佐橋。
佐橋のやっていることはダメだろ?店で佐橋の取材の場に居合わせ
嫌な思いをした人たちからの仕返しは、ちょっと愉快だった。
次の<BAKESHOP MIREY`s>は、ちょっとした行き過ぎた親切は
迷惑というはなし。
行きつけのお店のアルバイトと親しくなり彼女が将来、お店をやりたいという話を
聞いて、欲しがっていたオーブン(6万千円)をプレゼント。
喜ばれると思ったのに、プレゼントされた側は迷惑。
これは、プレゼントした方が悪いと思う。
<トリアージ2020>は、ちょっと心温まる話でよかった。
ネットで知り合った人同士が、こんなふうに関わりあえるのならいいな。
以下3つもそれぞれ、まあまあ。
でもこれ直木賞候補だったの?
う~ん、面白かったけど、それほどかな???
★★★
発行年月:2024年11月
文化人類学者の父の研究のため来日した著者は、1943年から終戦まで一家5人で抑留される。蟻や蛇を食べるほどの飢餓、父母が与えてくれたささやかな楽しみ、乳母など優しくしてくれた日本人との思い出、ファシズムへの憤り……。イタリアを代表する作家が七十余年の時を経て、現代への警鐘を込めて綴ったメモワール。
(新潮社HPより)
この時期は、戦争関連の本に手が伸びる。
著者はイタリア人だけど2歳から日本で過ごし、7歳~9歳の二年間は
収容所生活を強いられていた。
その期間の話で、本当に理不尽で同じ日本人が強いたことだけど日本の警官たちが
本当に憎く腹立たしい。
ダーチャの家族は両親と妹2人の5人家族。
同じ収容所にいたのは全部で16名。
満足な食事が与えらず、時には蛙や蛇、警官たちのごみ箱をあさり
腐った食べものも食べれ命を繋ぐ日々。
想像しただけで泣けてくる。
収容所に入るとき、大人だけ移送する。子どもは国内の孤児院で暮らすという
ことに、母親は一緒に連れていくことを選ぶ。
なので与えられる食事は大人の人数分だけなんて・・・・
しかも配給された食べものの多くを警官たちが横取り・・・(◎_◎;)
栄養失調で脚気になったり色々な障害が出て来る。
よく生き延びてたと思う。
そんな過酷な生活のなかにいても、両親は冷静で子どもたちに優しい。
周りの大人たちも秩序を守る人たちで少ない食べものを分けて食べたり
していた。
終戦が近づき、日本国内もバタバタし始め、他の場所に収容所先が変わり
お寺に移送されたあたりから、少し緩い監視になって、農民たちやお寺の
女の子とも交流が出来たのは、ホッとする話だった。
日本のことを嫌いにならずにむしろ愛していると言って貰えたのは
こういう交流があったからこそ。
戦争は本当に、人間を変えてしまう恐ろしいことだとつくづく思う
知らない事実をここでも学べた。
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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