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読んだ本の感想あれこれ。
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51w4kJuxSUL__SX230_.jpg    発行年月:2012年7月
 


小太刀の名手である紀江は、藤倉勝之進を婿に迎えるが、かつて思いを寄せていた三和十之介への募る思いを消し去ることはできなかった。やがて、父の死をきっかけに夫が自分を避け始めるが、それは自らの業の深さゆえと自分を責めるしかなかった。しかし、ある朝、何者かに斬られ、血まみれとなった勝之進が告げたのは、藩内に蠢く禍々しい策謀の真実だった! 今さらながら夫への献身を誓い、小太刀を手にした紀江だが……。男女の悲哀を描く、感動の時代小説。

                                     (朝日新聞出版HPより)



主人公の紀江の一生が、なんだか哀しい。
勝之進の妻となっても、かつて許婚だった十之助のことが忘れられない紀江。
勝之進が気の毒になる。
紀江自身もそのことを申し訳なく思い、子どもでも出来れば・・・・と思うが
娘は3歳で病死してしまい、続いて父も亡くなる。

しかし、父親の死には隠された真相があり、そのことを知っていた夫・勝之進はひとりでその真相を追っていた。
そして父親と同じく命を狙われ瀕死状態になる。
夫の成し遂げられなかったことを引き継ぐ紀江。
そして、その先で十之助と対峙することになってしまう。
かつての想いを重ねた二人が太刀を振るって本気の勝負。
この場面はハラハラドキドキ。
そして・・・・・・


ラストは哀しい。
やっと夫のことを愛しく感じたところなのに・・・・・。
気づくのが遅いよ~(;O;)

哀しく美しいお話でした。


                                          ★★★★



   
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