伊坂幸太郎、山本幸久、中山智幸、真梨幸子、小路幸也。
ペンネームに「幸」が付く5人の作家が
幸せをテーマに書き下ろした短篇小説集。
(PHP研究所HPより)
どの話も面白かった。
幸せをテ-マにしているので、ほんわか温かい気持ちになれますが・・・・
初読みの真梨さんの作品 「ハッピ-エンドの掟」は、ちょっと異質でした。
幸せを妬む側の怖さが表われていた作品。
「Weather 伊坂幸太郎」
友人の結婚披露宴に招かれた男。
レストランでのカジュアルな形式での会場で、同じテ-ブルには新婦の友人たち。
彼女たちと会話をしながら、新郎新婦の様子を気にしている。
新婦は高校時代の元カノ。
披露宴のラストは感動でした!
「天使 山本幸久」
77歳の福子は、スリ師。
戦後間もないころは、家族を失った子どもが行き抜くには盗みをするしかなかった。
そして13歳のときに出会った一つ目金治にスリの技を伝授され、金治が亡くなるまで一緒に過ごした。
あるひ、ショッピングモ-ルでスリの手伝いをさせられている9歳の男の子・タカシと出会う。
タカシの姉・カホも母親の恋人にスリをさせられている。
二人のためにある行動に出る。
ラストはちょっと哀しいけど、ジ~ンとした。
「ふりだしにすすむ 中山智幸」
りりこは、突然、見知らぬ60過ぎの男から、名前を呼ばれ「ぼくはきみの生まれ変わり」と告げられる。
薄気味悪さを感じるが、再び男と会い、話をするうちに男のいうことを信じていく。
ラストは事に真相に気づき、そういう事だったのかぁ~!!
巧いなぁ~と感心。
良い話でした。
「ハッピ-エンドの掟 真梨幸子」
アイコは母子家庭。母親はホステス勤め。
貧しい暮らしいつもひとりぼっちだったが、母親が結婚を決め幸せな暮らしが出来そう。
それを見ている隣に住んでいた女の子がアイコに告げた言葉は、アイコを震撼させる。
怖いなぁ~この話。
ずっと幸せな話が続いていたのに・・・・・ゾ~ッ。
でもきらいじゃない(笑)
「幸せな死神 小路幸也」
バ-でお酒を飲んでいた帆奈は、隣の男性にあやまってウイスキ-をかけてしまった。
そしたら、その男性は自分のことを死神だという。
死神は人が死ぬのを看取るのが仕事で、それをずっと続けるのだという。
死神もこの仕事を始めて人間でいうところの95年だと。
人の誕生をみることがないという死神に帆奈はそれを見せてあげたいと思い、実現させる。
これも凄くよかった!!
やはり小路さんいいな~。
この話が一番すき。
巻末の解説も面白かった。
この本が出来上がるまでの経緯とか。
へ~なるほど~なんて最後まで楽しめました♪
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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