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51PuyeViyAL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年8月


苺、桃、マスカット……鮮やかな果実に囲まれて娘は育った。
捨ててきたはずの故郷と母、交わされた約束。
停電の夜に、記憶の灯がともる。
みずみずしくて甘酸っぱい、家族の物語



                       (中央公論新社HPより)


主人公・鈴子は、夫の誠一郎と盲導犬の茶々とアメリカで暮らしている。
誠一郎はピアノと作曲をニュ-ヨ-クにあるカレッジで教えている。
鈴子の実家は、青果店。
母親が祖母から受け継いで営んでいる。


鈴子のアメリカでの暮らしぶりと、日本で過ごしてきた思い出を回想するかたちで物語が進む。

まだ祖母が元気だった頃の思い出だったり、2つ上の幼馴染・隆史との初恋の思い出だったり、
誠一郎と出会い、付き合いが始まった頃の思い出だったり・・・・

そこにはいつも、母・咲恵が、鈴子に対して話した言葉や態度が絡んでくる。
娘を心配する気持ちからだと頭ではわかっていても、どうして母親の言葉って、素直に聞けないんだろう?
反発して、心にもないひどい事を時には言ってしまったり、それでまた喧嘩になったり・・・

娘なら、ここでのやり取りは、自身の母親とのやり取りにも過去あったものではないかな?

各章が果物の名前になっている。
第一章 夏みかん
第二章 すももと枇杷
第三章 グレ-プフル-ツ
第四章 苺
第五章 りんごとみかん
第六章 栗と苺
第七章 ゆず

果物の部類だと思っている「苺」は、スパイなんだという例えが面白かった♪

鈴子の夫・誠一郎さん、素敵な人だったなぁ~。
盲目であるけど、ほかの人が見えないものも、ちゃんと見えている。

わだかまりをもった母と娘が最後は歩み寄れたのも誠一郎さんの力もあるかもね。


                                        ★★★★

 
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