恋人を弔うために東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。-------はずだった。
ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。
不可解な想いを胸に自宅に戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。
どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。
(本の解説文より)
軽快なかんじで書かれていますが、よく考えると重い状況。
崖下に転落し、「死」を覚悟した主人公・リョウ(高校1年生)が気が付いたら、見慣れた地元の街中に戻っていて、自宅に帰った先で、遭遇したのが自分の世界では存在しない「姉」。
お互いに、別の世界の第2子なんだと理解し、それぞれの家庭の状況や学校の友達関係のことなどを教えあう。
そんななかで、リョウは、自分のいる世界より、こちら側にいる皆が平和そうだと気づく。
ちょっとそれって、切ないなぁ~。
自分の世界では、事故で死んだ兄も、やはり事故で死んだ好きだった女の子も生きている。
両親の関係も、明らかに姉の存在している世界の方が、円満そう。
自分がいるより、姉がいるほうが良いということか?
表題の「ボトルネック」の意味も本文中にあったけど、ボトルネックは自分なのか!?
と、悩んじゃうリョウが気の毒。
救いがないじゃない!?可哀相過ぎる・・・・。
ラストはどうなる?と思ったら、元も自分の世界に戻るのだけど、この先どういう気持ちで生きていくんだろ?と想像したら、胸が痛くなっちゃった。
あまり後味よくないわ~。
話としては、なかなか面白いのだけど・・・・。
★★★
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