幕府海軍の最期。少年士官たちの箱館戦争を描く、書き下ろし歴史小説。


新政府に抗した旧幕府方は、榎本武揚のもと箱館に結集した。旧幕府海軍の佐々倉松太郎ら若き浦賀衆たちもこれに加わるが、開陽丸は沈没、新政府軍が箱館に迫る。歴史小説の気鋭が描く、少年たちの箱館戦争とその後。
(角川書店HPより)
大政奉還、徳川幕崩壊。
幕府の海軍に属していた浦賀衆たちは、恭順を示した徳川の意に従う諸藩とは別に、自らの武士としての力を示そうと榎本武揚のもとに結集。
そこには、かつて幕府海軍として海陽丸に乗っていた、朝夷正太郎、三郎、佐々倉松太郎、
中島恒太郎、英次郎などの若者もいた。
佐々倉松太郎と中島恒太郎は、家が近く幼い時からの友。
松太郎の父・桐太郎はかつて太平洋を横断したが、肺病を患い家督を松太郎に譲っている。
恒太郎の父は、現在隊長を務め、桐太郎とも厚い信頼関係がある。
物語では、新政府軍を敵にまわす形で戦いを続けることになった者たちが、箱館で五稜郭を築き、そこで戦いに挑む姿を描いている。
歴史的に言うところの箱館戦争ということらしいが、あまり知らなかった^^;
そこで命を落とすことを使命のように感じている若者達の想いが切ない。
そして、一緒にこの地で死のうと誓いあいながら、生き延びた佐々倉松太郎のその後。
生き延びたことを恥と思う当時の考え方。
生きて帰ることの辛さ。
しかし、その後、松太郎は浦賀に造船所を造ることに決め、その計画を実行する。
植松さんの歴史物語は、読みやすく、よく知らなかったことを学ばせて貰ってとても勉強になります。
壮絶な戦いのなかで、生き延びた若者が、苦悩しながらも生きた物語としても感動しました!
★★★★★
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