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読んだ本の感想あれこれ。
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51V9ExMX9uL__SX230_.jpg   発行年月:2011年4月


   振られ女ともてない男。それでも私たち、
   幸せになりたいねん!

   運送屋で事務をしながら、
   クーラーもない部屋に住む明美は男に振られてばかり。
   とにかく、結婚しようと結婚相談所「かいつぶりの会」に登録するが、ここでも何度も断られてしまう。
              やけくそになったある日、もじゃもじゃ頭の太った年下男を
              紹介されるが……。

生活のわびしさやかったるしさを感じる毎日、
諦めと希望が混在する若い男女の結婚観をリアルに描く、
第3回小説宝石新人賞受賞作を収録!!


                                         (光文社HPより)


なんともユニ-クな表紙です。
表紙の絵は、物語に登場の田中浩二。

物語は三部構成で、
最初の話「私を悩ますもじゃもじゃ頭」では、28歳の戸倉明美が主人公。
市が少子化問題解消の一環として行う、無料の結婚相手紹介サ-ビス所「かいつぶりの会」に登録している。
が・・・惨敗の連続。
そんな彼女が次に紹介されたのは、もじゃもじゃ頭が印象的な田中浩二。
お見合いの初日を明美目線で描く。

そして、次の話「おかんに捧げるバラ-ド」では、
田中浩二目線の話。
浩二は24歳
クリ-ニング店で勤務する浩二の日常。
明美との見合いの様子が、今度は浩二目線で語られる。
最初の話の同じ場面が出て来るけど、ああ、こういう気持ちで、あんな風に言ったのか?
と理解できて面白かった。

二人の会話がなかなか良くて、ほんわか。
容姿より結婚となると、やっぱり人間性だよね~なんて思いながら二人の今後が気になる。

最後の話は、二人から離れて、結婚相談所の所長として働く大栗と相談員職員の中井の話。
それぞれの子どもの結婚について、憂いている。
他所の人の結婚のお膳立てをしてる場合じゃないだろう?というかんじだけど、当の本人たちは親の心配は無用というかんじで自立しているのが、ちょっと可笑しかった。


読みやすくて、楽しいお話でした。
知らない作家さんだと思ったら、これがデビュ-作なんですね~!
看護師さんとは、ビックリ!
今度は医療現場が舞台のお話なんか書いてくれないかなぁ?


★★★

 
 
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