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読んだ本の感想あれこれ。
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51bdMVZm1LL__SX230_.jpg    発行年月:2011年6月

大学で研究する和弥は、恩師の娘を嫁に貰った。ある日、帰宅すると妻が猫になっていた。実は和弥は、古き時代から妖に立ち向かう蘆野原一族の若き長。幼馴染みで悪友の和泉と、猫になった娘とともに、文明開化の世に出没する数々の災厄を防いでいく。陰陽師や祓師のような力を持つ主人公と悪友との軽妙なやりとり、猫になったときの記憶がない美しい妻との叙情的な日常を、丹念な筆致で描く幻想小説。

    
                                       (徳間書店HPより)


不思議なお話でしたが、ゆるゆるとした雰囲気が心地よくアッという間に読み終えてしまった。
蘆野原という故郷を離れて暮らす和弥とその妻・優美子の会話の様子も良いけど、和弥の同郷の友人・泉水とのやり取りも楽しい。

しかし、郷の蘆野原への思いは複雑なものがあり、長という立場にある和弥の抱えるものの重さもなんとなくわかりただほのぼのした雰囲気だけで語られる話ではなかった。

短い話が連作のように語られ、次々と不思議な現象が描かれるけど、不思議と自然に受け入れられる。
猫になったり人間になったりの妻・優美子に加えて登場の幼女・多美。
その多美もまた子猫の姿から登場で、なんじゃこりゃ?と思ったけど・・・・
よくわからないなりに、なとなくその雰囲気は受け入れてしまった。


不思議な力をもつ主人公の話は、過去にもいろんな作家さんで読んだけど、
こういう雰囲気は好きなので、面白かった。

表紙の猫の写真がすごくいい!



 
★★★
    
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