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読んだ本の感想あれこれ。
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1b608a87.jpg   発行年月:2011年2月


   結婚は、人生最大のエンターテインメント!

   企みを胸に秘めた美人双子新婦、
   プランナーを困らせるクレーマー夫妻、
   新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎……。
   
   人気結婚式場のとある大安の一日を舞台に人生の悲喜こもごもをすくい取る。


                                            (角川書店HPより)


面白かった!
老舗ホテル・ア-ルマティで、ある大安の日、4組の結婚式が予定されている。
その4組のそれぞれの1日の流れを交互に語る形で物語は進んでいく。

4組の結婚式を担当するプランナ-のうちのひとり、山井多香子が担当するのは、十倉家と大崎家。ワガママなお嬢様・大崎玲奈が新婦。
打ち合わせ時とは違う要求を急にされたり・・・プランナ-さんって大変な仕事だわ。

他には・・・
新婦が双子だという相馬家と加賀山家。
双子の姉妹は一卵性で、見た目はそっくり。
そして、この式で二人は新郎を試すビックリの企みをする。

東家と白須家は、新郎は新婦の7歳年下。
新婦は薬剤師で新郎は同じ薬局のアルバイトとして勤務していて知り合った。

鈴木家と三田家の新郎・陸雄は、実は結婚しているのに新婦に言えないまま、式に臨むことになってしまっていた!


それぞれのちょっと訳アリのカップルの結婚当日の式場でのあれこれが時間を追いながら描かれる。


白須家の親族の真空くんが語る章が面白かった。
お母さんの妹である新婦・りえが大好きで、親族たちが新郎のことをあまりよく思っていない事を知って、本当にこの結婚は祝福できるものなのか?と幼いながら(小学校低学年かな~?)に思いつつ式に出ている。
そして、ある推理をし一人慌てる様子が可愛らしい。
真空くんの推理が外れてよかった♪


それぞれがバラバラの話だけれど、ウエディングプランア-の多香子が時々、担当以外の披露宴会場の進行状況を語ったりするので、4組に接点はなくても同じ場所での物語だと認識できるのも良かった。
こういう話の組み立て方は巧いなぁ~。

そして、共通のある事件が起きて・・・・
でも、それがあって、それぞれの組の抱えていた問題も良い方向へと向かい
結果的には、みながハッピ-になれる物語。


後日談の話も良かった。

今まで読んだ辻村さんの作風とはちょっと違ったけれど・・・
こういう明るいミステリ-もいいなぁ~。

★★★★★
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