幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。 しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。 「あの集まりはいったい何だったのか?」 別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。 大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める-----。
親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、角田光代の新たな代表作誕生。
<主な登場人物>
樹里(じゅり)・・・イラストレ-タ-
沙有美(さゆみ)・・・求職中、29歳
紀子(のりこ)・・・主婦、一児の母
波留(はる)・・・シンガ-ソングライタ-
賢人(けんと)・・・広告代理店勤務
弾(だん)・・・レコ-ド機器会社の次期社長
雄一郎(ゆういちろう)・・・フリ-タ-
(毎日新聞社HPより)
読み応えありました。
最初は、親たちに連れられて毎年、とある山荘に集う幼い子どもたちの様子が、とても微笑ましく幸せそうでさえあり・・・それゆえ・・・この後、どう展開していくんだろう?
ここから、どんな物語へと進んでいくんだろう?と期待感が高まりました。
微笑ましいサマ-キャンプに集う親子たちの姿を描きつつ、どこかで、何か不自然だな・・・という気持ちを読み手にも感じさせる
子どもたちも年々、成長し、自分たちはどうしてここに集まるのか?疑問に感じる者が出て来て
自分たちの出生の秘密を各自がそれぞれの場面で知る。
あ~そういう事だったんだぁ~と分かったときには、納得!
それぞれの子どもたちが、葛藤しながら成長していく様子が描かれ、やがて大人になった彼らは再びかつての仲間たちを探し会う。
生きることの意味を見失う者あり、事実を受け止めてたうえで前を向いて歩む者あり。
自分はどうして生まれたのか?
自分にとって家族とは?
う~ん、奥が深いテ-マを描いた作品だったなぁ~。
文章が巧いので、引き込まれるように最初から最後まで読ませてくれて、さすが!
面白かった!
ラストの沙有美が書いた手紙に、今、生きていることに意味があり、そのことに感謝したいという内容には胸が熱くなりました。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
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★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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