ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年----そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか? 現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!
(東京創元社HPより)
今までの著者の作品とは、冒頭から違う雰囲気でした。
中世のヨ-ロッパが舞台で、登場人物も多く、最初は物語に没頭する以前に、登場人物紹介のペ-ジをパラパラ見ながら、なかなかペ-ジが進まず・・・・これは途中放棄かなぁ~^^;
なんて思いつつ・・・・
でも、途中、父親を殺されたアミ-ナが犯人探しをするなかで騎士・ファルクとその従士・ニコラに出会うあたりから段々引き込まれます。
冒頭から、殺人事件が起き、その犯人は誰?とミステリ-色を生むのですが・・・・
登場人物たちがそれぞれに怪しい。
父親は、魔術に操られた者により殺されたらしいとわかり、その容疑者は8人。
傭兵だったり、呪われたデ-ン人だったり、騎士だったり・・・・。
でも最後の方で、犯人はわかる。
怪しかった者たちについて、それぞれにどんな立場でその場に居たかも丁寧に明かされる。
犯人がわかったときには、なんだか哀しかった。
とても切なかった。
まだ、少年のニコラと父親を殺された16歳のアミ-ナの会話が最後、明るかったので読後感は良く
またいつか再会する二人の物語が読めたらいいな~なんて思った。
本書のようなファンタジ-の要素のあるミステリ-、今後も書いて欲しいな。
★★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
(04/03)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア