
尾木遼平、46歳、元刑事。職も家族も失った彼に残されたのは、3人の居候たちとの奇妙な同居生活だけだった。家出中の少女が彼の家に転がり込んできたことがきっかけで、ある殺人事件に巻き込まれてしまい……。
第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞、W受賞作!
(角川書店HPより)
ちょっと前の作品ですが、この著者の作品を以前、読んで良かったので、デビュ-作を読んでみたくなり図書館で借りました。
面白かった!
主人公は、運が悪い!
元刑事だったけど、ひょんな事から、殺人を犯してしまい、全てを失う。
けれど・・・・そんな状況だったからこそ、出会った人たちと生活し、同居人のそれぞれを、とても大事に思う。
主人公の尾木自身も辛い過去を持つけれど、同居人となっている石渡久典、柳原潤、村下恭子にもそれぞれに辛い過去があった。
そして、冒頭から登場し、新たな同居人となる自称21歳の高瀬早希も後々、わかってくるけど、結構壮絶な人生を生きてきた女性。
最初は、共同生活が和気藹々とした雰囲気も醸し出しているけど、段々と、危ない人たち(ヤクザ)が登場して、主人公の尾木は、痛い目にも遇う。
かなりボコボコに殴られたり、蹴られたりのシ-ンが出てくるので、読んでいると辛くなる(/_;)。
でも尾木は常に冷静に危機を乗り越える。
暴力を受けながらも次のことを冷静に考えるなんて、一般人には出来ないでしょうけど、武道にも長けているという設定の元刑事なら、まあ、納得出来るかな?
ただの同居人に、家族のような愛情を注ぎ、彼らを守るために必死な尾木は、格好いい。
ラストは、ちょっと切ないけれど、必ず先に希望の光はある!と予感させてくれて、良かった!
文章も読みやすく、また、この著者のほかの本も読んでみたい!
と思わせてくれた。
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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