「私たちは、地下から湧き出る甘い水を飲むだけで生きのびている。」
ここはどこだろう。なぜここにいるのだろう。
見えない力に強いられ、記憶を奪われた女性の数奇な運命。
〈甘い水〉をめぐって、命とはなにかを痛切に描いた渾身の最新長篇小説。
椅子の部屋、地下通路、砂の街、十五番目の水の部屋……
閉ざされた奇妙な世界を行き来しながら、途絶えることのない感情のざわめきが、静かな輪唱のように、徐々に解き放たれていく――
現代を生きる私たちの寓話。
(リトルモアHPより)
いつもちょっと不思議な世界を描く、東さんですが、今回の話もまた不思議でした。
16の連作短編みたいなかんじですが、途中から皆、同じ世界のことだと気づきました。
タイトルの「甘い水」がいろいろな所で出てきます。
そこに居る人物たちは、別々の場所で暮らしていたりするようですが、同じ世界のことを知っていたり、そこで暮らしていたり・・・。
甘い水だけを飲んで地下で暮らす人たちがいて、過去にそこで暮らしたことをなんとなく思い出す人がいたり・・・
物語を説明するのは、ちょっと難しいのですが、文章はとても読みやすく、
書かれている内容は不可解なのに、不思議と癒されるようなかんじだして、
兎に角、この著者でなくては、この雰囲気は出せないだろうなぁ~。
この不思議な癒し効果のある文章、わたしは好き。
読んで「なんじゃこりゃ?」と言う人もいるだろうけど・・・・^^;
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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