画家志望の青年と謎の美青年の大正怪奇探偵譚
大正3年、画家を志して裕福な家を出た功次郎は、穂村江雪華と名乗る青年と出会い、不思議な出来事に遭遇するように。実在の事件を織り込みながら、怪奇で耽美な物語が展開する傑作連作短編集。
(集英社HPより)
絵で身を立てたいと、家出して下宿生活を始める主人公の青年・槇島功次郎。
不思議な青年・雪華と名乗ると出会い、彼の暮らす下宿で暮らすことに。
その下宿屋<蟋蟀館>もなんだか怪しい。
功次郎の住む部屋には、幽霊が居るし・・・^^;
怪しいものが出てきたりの奇妙な話が短編連作という形で続く。
お話は第一段「墓場の傘」
第二段「鏡の偽乙女」
第三段「奇談みれいじゃ」・・・ほんとは奇談の「奇」の左に「田」が付く漢字ですがパソコンで出ず^^;
第四段「壷中の稲妻」
題五段「夜の夢こそまこと」
この世では、もう死んでいる者たちが時々、登場。
普通に考えたら怖いんだけど、ユ-モアもあるので、怪奇話というより、大正という時代背景もあったりでどこかロマンチックなかんじもした。
出てくる人物たちが、この世に生ある人間なのか、この世に未練を残し仮の姿で存在する「みれいじゃ」なのか?混乱するけど、皆、魅力的。
話としては、表題作の「鏡の偽乙女」が好きだった。
大正初期の史実も少し登場し、その辺も「あ~歴史的に、そういう時代なんだ」と納得したり
なかなか面白かった。
続きも出るのかな?
あまりはっきり明かされなかった雪華の正体も、ちょっと気になるとことであるし・・・
続きは出たら読みたいけど、この余韻のまま終わるのもまた良いか?
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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