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19d28d19.jpg発行年月:2010年7月


愛は死をのりこえる。
悲しみの涙を流す少女、彼はその生を願い、そっと瞳に唇を寄せる……
「いま、会いにゆきます」の市川拓司、5年ぶりの長編小説
講談社創業100周年記念出版
                        
                                                                 (講談社HPより)


美しい純愛小説でした。
市川さんって、ご本人がとても繊細で優しい人なんだろうなぁ~と思いました。

涙を吸って生きる青年・榊冬馬(仮の名前みたいですが)。
特殊な力を受け継いでしまって他者とは違うと自覚して生きている。
そして父親の仕事の都合で、芳川美紗の通う高校の同じクラスに転校してくる。

美紗は、母親からの遺伝的病気で、病弱で母親と同じように20歳で死を迎えると信じている。

冬馬と美紗。
二人に共通しているのは、他者とは違う運命を受け入れて生きていること。
そんな二人がお互いに惹かれる。

冬馬は、涙を吸うことで、生命を維持している。
でもある特殊な能力があり、美紗はその能力によって生まれ変わることが出来る。

二人でいつまでも仲良く・・・・と思うのだけど、冬馬の決断は違った。
自身のことより、美紗の将来を考えて下した結論。
美紗もそれを理解し受け入れる。


なんともメルヘンチックなお話でした。
現実離れしているけど、惹かれるものがありました。

美しくて切なくて優しい。

久しぶりの市川さんの新刊は市川さんらしい作品だったと思う。
また、優しい作品、待ってます!!

★★★★
 
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ラブラブラッキ-さんへ
はい、良かったです♪
涙を吸うなんてロマンチック。
鬼って付いてるから、もっと悪い奴か?と最初は思いましたが・・・

市川さんのエッセイあるんですね?
それは、興味深いので、また読んでみたいです!
情報ありがとう
kyoko 2010/11/16(Tue)12:12:05 編集
無題
このお話、本当によかったですよね!
彼らしくて温かくて切なくて・・・。
彼のエッセイを以前読みましたが、納得しましたよ。こういうの書く人、イメージ通りだって。
ちょっと普通の人とは違うなって。
もし読んでいらっしゃらなかったら。読んでみてくださいね。
ラブラブラッキー 2010/11/15(Mon)20:51:01 編集
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