四人の直木賞作家の書き下ろしアンソロジー。
井上荒野=ピエモンテ州(イタリア)、
江國香織=アレンテージョ地方(ポルトガル)、
角田光代=バスク地方(スペイン)、
森絵都=ブルターニュ地方(フランス)を舞台に描く「食と愛」の物語。
(ホ-ム社HPより)
NHK BSハイビジョン 「プレミアム8」 番組中ドラマの書き下ろし原作とか。
あ~見たかった!!
4人の作家さんが描く、ヨ-ロッパの田舎の雰囲気が素敵。
お話もそれぞれが良かった!
特に好きだったのは、最初の角田さんの話。
「神さまの庭」・・・・レストランを営む父親と、何かというと食事会と称して集まる親類たちに、辟易している主人公・アイノアの話。
母親が病に倒れ、その病状を知らせるときにも、食事会を開いた父が理解出来ない。
母親は一人病院のベッドで食事もままならず闘病生活を続けているのに、食事会なんて、まるでお祝いのようと。
母親はその後、亡くなり、家から遠ざかって生活をするアイノア。
でも、ある日、ふと気づく。
そして、理解出来ないと思っていた父親の事も見つめ直す。
そして、父のいる家に再び戻る。
井上さんの「理由」は、
主人公・アリダの夫は、30歳も年上で入院中。
夫と先妻の娘・エリヴィラは、自分と同い年。
夫とは生徒と高校の英語教師としての出会い。
過去のことを思い出しながら、現在のアリダの日常を描く。
杭が理由に似ているという言葉は、ちょっと、わたしには理解できなかったけど・・・^^;
3番目は、森さんの「ブルノワ-ル」
パリの二つ星レストランで修行中のジャンの元に絶交中の母親が危篤の連絡が入る。
母親との確執の原因は、先祖からの伝統的ル-ルに反発したため。
母親が亡くなったが、死の直前に「おまえを認めるときは、姿を変えて知らせる」の言葉通りの物をある日、見つける。
う~ん、これはジ~ンとする話でした。
ラストは江國さんの「アレンテ-ジョ」
男性二人が、3泊4日の旅行に出かけ、その先での出来事があれこれ。
男同士は恋人同士?
独特の雰囲気でしたが、明るいかんじで良かったかな?
4つのお話、それぞれに描かれる愛。そして食事の風景が印象的でした。
写真も白黒ですが綺麗でした!
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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