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読んだ本の感想あれこれ。
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d5754be5.jpg発行年月:2008年1月


愛する人が望む死を受け入れられますか?
交通事故で意識不明になった婚約者の自宅から「尊厳死」の要望書が見つかった……。

元医学ジャーナリスト、『感染』の著者による慟哭のミステリー。


                        (冬幻舎HPより)

これは、最初から最後まで、ずっと「自分ならどうする?」「どうしたい?」と自問しながら読んでいました。
難しい問題です。
すぐに答えが出ない。

交通事故で意識不明になり回復の可能性はきわめて低いと診断された40歳の三島耕一。
過去に癌を患い、生死をさ迷いながら再発の危険性からもやっと逃れた矢先。
入院生活のなかで、いろんな患者の最期をそばで感じながら自身の尊厳死についても考え書面に残していた。

耕一の意思は「尊厳死」を強く望むものだが、周りの家族や婚約者である公子は、その事実に戸惑う。
悩みながら、あるものは意思通りにさせてあげたいと結論をだす。
でもまた違う者はどんな状態でも命の限りそのままそこに居てほしいと思う。

なかなか皆が一致した結論は出ず・・・・

そんな中起きる、事故(?)


ここに出てくる人たちの考え方はいろいろですが、そのどれもに同感できる部分があって
読みながら、これは難しい。
結論はどうしても出ない。
と思いました。

そして、その「尊厳死」を希望している耕一の少し前に自分の考えを書いたメ-ルの文面を見て
さらに・・・・・う~んと悩んでしまいました。

生きて意識がちゃんとしてるうちに、家族と最期はどうありたいか?を
話し合っておかないと、いけないかな?
なんて思いました。

この著者の作品は毎回、ホントに考えさせられる内容だな~。
★★★★

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