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読んだ本の感想あれこれ。
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7937ec61.jpg   発行年月:2009年1月


   この世は完全犯罪だらけ。
   誰にも気付かれなければ、それは完全犯罪なんです

   鈴虫だけが知っている、過去の完全犯罪。蝶に導かれて赴いた村で起きた猟奇殺人事件。
 
   いま最も注目を集める新鋭・道尾秀介が満を持して送り出す、初の連作短編集!

                      
                (角川書店HPより)

この表紙の絵が怖くて・・・・・ずっと気になりつつも読まずにいた書です^^;
でも、結構、評判良いみたいだし、他の作品でもこの著者の上手さは認めているので、思い切って読みました。

最初の3つくらいを夜、読み始めて・・・・怖いけど何とか我慢しながら。

最初の「鈴虫」は、サスペンスドラマを読んでるかんじで、怖いけど、まあまあ大丈夫。
「ケモノ」は、ちょっと切ないようなやりきれないようなモヤモヤしたかんじ。
「よいぎつね」は、20年前の祭の夜を回想しながらで、そこから漂うものが背中に寒気を感じさせた。

ここまで読んで、すごく怖くはないけど、なんだかイヤ~なかんじがしたので、本を閉じて残りは、翌日の昼間に持ち越し(笑)
結構、怖がりなのです・・・・^^;


「箱詰めの文字」・・・おぉ~っ!最後にビックリ!
「冬の鬼」・・・タイトルからして怖そう。やっぱり怖い!キャ~ッ!!
「悪意の顔」・・・先のが顔で終わったけど、また「顔?」ドキドキ・・・・
この話も状況をつい頭で考えてしまって・・・・ラストは、ちょっと謎が残るけど、不思議で怖い。


なんだろな~。不思議な怖さ。

怖くて、この先はもう読めないという程、ホラ-色は強くなく、最後まで読んじゃった。
でも全体を通しての不気味さ、ジワジワ背中の辺りに感じるイヤ~なかんじが続いてた。

この手の話が好きな人にはきっと文句なしの短編集だろうな。
次女に勧めてみよう(笑)

でも、やはりこの人は上手いな。
全部の話に登場する人物「S」と鴉。
違う場所での話なので、同一人物じゃないんだけど、イニシャルだけで語るって結構、怖い。
誰かの小説にもあった記憶だけど。。。

★★★★



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