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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年4月


父の余命は一年のはずだった。それなのに……。
残される者たちの切なる思いと相克が渦巻く。
椎名家の人々
椎名利夫(79)・・・断続的な腹痛に苛まれ検査を受けたところ、がんが発覚。急遽入院となるが、もはや打つ手はなかった。
椎名慶子(74)・・・夫の利夫の病状を知り、彼のために、娘の晴れ姿を見せようと奮起するが……。
椎名由希子(40)・・・小説家としてデビューするも鳴かず飛ばず。父の死期を前にしても、いつもと変わらず日々を過ごす姿に周囲は困惑する。
西田真理子(39)・・・両親から見れば「優等生」の人生を歩んできた次女。二人の子どもの母親。姉の由希子のことを絶えず気にかけている。

                   (光文社HPより)


親が亡くなる。
誰でも体験すること。
それでも、それぞれ家族間では向き合い方が違ったり、そのことで意見が対立
したり。
そんなリアルな心情を描いた作品だった。


父親の死期が迫っている。
なんとか、父親に幸せな瞬間を味わってほしいと願う家族。
それは共通していることだけれど
母親は、40歳になっても結婚する気配のない長女にやきもき。
親戚の叔母や叔父も同様な考え方。
う~ん。なんか嫌だなと思いながら読んでいた。

母親と長女の本音の話し合い。
そして、母親はやっと長女の気持ちを理解したかな?
それは良かった。

親は、子どもが幸せで生きてくれるのなら、それ以上は望まないものだと
同意。

いよいよ、死期が迫り、個室に移った父親を前に、思い出の
場面(ハンバーガーをみなで食べる)を演出した長女は、素敵な人だなと
思った。
こういう場面を最期に見られて、利夫もきっと嬉しかったと思う。


いい家族だなと思った。



                      ★★★★★
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