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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2008年6月


稲穂が金色に輝き、風に揺れてシャラシャラと唄を奏でる山陰の秋。
娘の奈緒子、孫の嫁・美代子、曾孫・東真、近所の花屋の店員・史明の四人に送られ、九十二歳の松恵は息を引き取ろうとしていた。
松恵は、先だった夫が今際の際に発した残酷な言葉を思い出す。
奈緒子は、だれの子だ…。
「百年近くを生きれば、全て枯れ、悟り、遺す思いもなくなり、身軽に旅立てるとばかり信じておりましたが、どうしてどうして、人間って簡単に軽くはならないようです」
多くの人の心を受けとめ救った大おばあちゃんが、美しい風景に送られ、今日旅立ちます。

                  (小学館HPより)




藤崎松恵92歳の臨終の場面から始まる。

悲壮感はない。
松恵が穏やかな表情で、静かにその時を待っている様子がいい。

松恵の子どもたち
そのまた子どもたちとその子どもたち。

子ども、孫、ひ孫・・・誰にとっても松恵は大切な存在だった。

松恵とそれぞれのエピソードからも、皆に優しく接した様子がわかる。
素敵な人だな~。


家族以外にも慕われて、なんと幸せな臨終。

そして葬儀の様子もうえから眺め、それにしてもほんとうに、いい日和です。
とても美しい一日です。と言っている松恵。


こんな穏やかな気持ちで最期を迎えられたら理想的だな。


表紙の絵とタイトルも素敵。



                        ★★★★★
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