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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年5月


埼玉で小料理屋を営む藤原幸人のもとにかかってきた一本の脅迫電話。それが惨劇の始まりだった。昭和の終わり、藤原家に降りかかった「母の不審死」と「毒殺事件」。真相を解き明かすべく、幸人は姉の亜沙実らとともに、30年の時を経て、因習残る故郷へと潜入調査を試みる。すべては、19歳の一人娘・夕見を守るために……。なぜ、母は死んだのか。父は本当に「罪」を犯したのか。村の伝統祭〈神鳴講〉が行われたあの日、事件の発端となった一筋の雷撃。後に世間を震撼させる一通の手紙。父が生涯隠し続けた一枚の写真。そして、現代で繰り広げられる新たな悲劇――。ささいな善意と隠された悪意。決して交わるはずのなかった運命が交錯するとき、怒涛のクライマックスが訪れる。

                    (新潮社HPより)


最初から最後までゾワゾワする不穏さ。

色々なことが悪い方向に連鎖していく怖さ。

昔の田舎の祭の準備から始まった悲劇。

そんな場から逃げた父親。娘と息子を連れて・・・
そして、それから30年の時が過ぎて・・。


不可解なことがあって、その真相を突き止めたい気持ちは理解できるけど
それをしたことによる代償が大きすぎるた。


過去のことは、すっぱり諦めて関わらない選択も大事だな。

誰も救われない結末は、ただただ哀しいだけだった。



物語としては辛いだけの話だけれど、一気読みしました。


                     ★★★
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