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読んだ本の感想あれこれ。
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be3c47ca.jpg発行年月:2008年9月(第1刷)
       2009年2月(第3刷)

北前船の着く湊町は賑やかで慌ただしい。銭と汗の匂いのする町を舞台に、想い人を待ち続ける元遊女や三十年間、敵討ちの漂白の果て、故郷に戻ってきた絵師、飢饉から逃れ数十年、行方の知れなかった兄と邂逅する古手問屋、米相場の修羅に生きる男など心を打つ六編の物語

                             (本の帯文より)
 

馴染みのない時代小説でしたが、どの話も静かに胸に迫るものがありました。
落ち着いた大人が楽しめるはなし。

6つの話は、おなじ地域が舞台の様子。
著者自身が山形県酒田市の出身なので、出てくる、地名は馴染みがないものですが、湊町や大きな山、川が出てくるので、出身地をイメ-ジして書かれているのかも。


最初のはなし「海上神火」は、貧しさから遊女となり、その後、身請け先の主人の後を継いで店の女将になっている志津が主人公。遊女時代からずっと想っている男性・吉蔵との恋の物語で、なかなかロマンチックで特に心に残りました。

どれもそれぞれ素敵な話でしたが、ほかにも挙げると・・・
「海羽山」は、飢饉により両親を失った兄弟も故郷から逃げ出す途中に離れ離れになり、その後、行方知れずになっていたが、50年ぶりに再会する話。
飢饉の当時の話は、なかなか壮絶な様子で少し、読むのが辛い箇所ありましたが、二人が再会できてよかった!

「塞道の神」は、娘が他所の男性に恋狂いしていることに気づいた母が、かつて自身の夫が恋狂いをしていた、女性に相談に行く話。
その女性は、今は、尼になり人々の悩みに的確なアドバイスをしているとか。
恋狂いを冷ます方法があるのだと言い、それを施し、更にその後の指導も受ける。
ちょっと面白いオチがあったりして良かった!

「合百の藤次」は、米相場でのかけ引きの様子を書いたもので、今の時代にはない、米会所での男たちの活気溢れる様子が面白かった。


時代物で、ちょっと馴染みにくい言葉遣いがありますが、慣れるとそれが、また独特の雰囲気を漂わせてくれて、時代を越えた人々の暮らしぶりを垣間見るような楽しさがありました。

★★★★




 

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