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発行年月:2017年10月

著者の新境地を開く七編

別れた不倫相手の左腕と暮す「くちなし」、
運命で結ばれた恋人に会うと体に花が咲く「花虫」など
繊細に紡がれる傑作短編集。

                    (文藝春秋HPより)




直木賞候補だったんだぁ~と読んでから気づく。


独特な妖しい世界観で統一された短編集。
SF?ホラー?
今まで読んだ彩瀬さんと少し雰囲気違って、これはこれで面白かった。


最初からインパクト大の表在作<くちなし>
別れを告げられ、何か贈らせてほしいという恋人に左腕が欲しいと頼み
その希望を叶えられる。
腕は十分に私を褒め、いたわり、甘やかせてくれた。


<花虫>
お互いの体の一部に咲く花を見つけ結婚した男女。
体のなかに侵入した羽虫によりコントロールされる一生。


<愛のスカート>
学生時代好きだった恋人と偶然、再会。
元恋人が今、好きなのは普通の主婦。
デザイナーの彼にスカートをプレゼントしてあげたらどうかと提案し
彼もその提案に乗る。


<薄布>
家庭を顧みない夫を憎む。
ママ友の集まりで知った:人形遊び:。
北から来た綺麗な少年との逢瀬を楽しむ。


<茄子とゴーヤ>
3か月前に夫が不倫相手と一緒に交通事故死。
髪を切って、カラーをしようとお店を探し、近所の床屋に入ってみる。
禿げ頭の無愛想な男に相談。
カラーは取り寄せるから先ずはカットだけと。
その後、茄子色に髪を染めて貰い、なかなかの出来映え。
禿げ頭の男が育てているゴーヤを食べないからと店に行くたび貰う。
男と普通に会話するほどの仲になる。


<山の同窓会>
3回目の産卵を果たした女は大抵、力尽きて死んでしまう。
3回目の妊娠をしている彼女たちに会うのは、最後のお別れのチャンス。



人ではない異形なものの話が多かった。
ちょっと不気味だけど、先が気になるのでスラスラ。

そんななか、<愛のスカート>と<茄子とゴーヤ>は
ちょっと微笑ましい人と人のやり取りなので、楽しく読んだ。
こういう話の方が、わたしは好きだな。

表題作の<くちなし>は、妖しく怖かった。
やはり一番、印象に残る話だった。



                         ★★★★

 

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