忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1896]  [1895]  [1894]  [1893]  [1892]  [1891]  [1890]  [1889]  [1888]  [1887]  [1886



発行年月:2017年7月

タンゴにしか興味がない孤独な殺し屋<ハムレット>。
その男に両親と弟を殺され、一人生き残った少女、ヒロミ。
ブエノスアイレスに住む唯一の肉親である日系二世の祖父に引き取られた少女は、家族の復讐を果たすため、人の殺し方とタンゴの踊り方を覚えてゆく。
「あの男を殺して、人生の一部を取り戻す」。それだけが彼女の生きる目的となった。
やがて彼女は<ロミオ>と名乗る凄腕の美しい殺し屋に成長する。
アルゼンチン軍事政権時代の暗黒の歴史を絡めた血塗られた復讐劇はどこへ向かうのか?

全編にちりばめられたタンゴという音楽とシェイクスピア作品への深いオマージュ、破滅へとひた走る狂気のような疾走感、切なく痛ましい殺し屋としての宿命。
ピアソラの「タンゴ・ゼロ・アワー」を暗殺者のための音楽として崇める殺し屋<ハムレット>。
タンゴのステップを踏むように踊りながら殺す、いかれた女殺し屋<ロミオ>。
東京とブエノスアイレスを舞台に、<ロミオ>と<ハムレット>の壮絶な闘いが幕を開ける――。
読みはじめたら止まらない、圧巻のノンストップ・ジェットコースター小説!
美しく、激しく、そして息苦しい程の切なさが胸を打つ、傑作ノワール長編、誕生!


                 (朝日新聞出版HPより)



殺し屋なのに、タンゴ好き。
そして猫好き。

シェークスピア好きの雇い主・キング・リア。
コードネームは、皆、彼の作品の登場人物の名前。


両親と弟を殺されたヒロミは、10歳で、父方の祖父・新垣龍三の暮らす
アルゼンチン・ブエノスアイレスに引き取られる。

龍三もかつては殺し屋で、ハムレットに息子家族を殺されたのは、自分のせいだと
ヒロミに打ち明け、復讐を誓う。


ヒロミは大学の医学部で学ぶ。
そして、龍三と共にハムレットを殺すことだけを生きがいに殺し屋として
成長する。


ラスト、ヒロミがロミオとなり、ハムレットと対峙する場面はゾクゾク感でいっぱい。
お互いに魅力を感じながら、お互いを殺そうとする。


二人が憎み合う関係じゃなければ、最高のパートナーになれたのに。
切ないなぁ~。
でも、なんだか華麗な殺し屋の物語だった。


最高に面白かった!!



                        ★★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]