忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1658]  [1657]  [1656]  [1655]  [1654]  [1653]  [1652]  [1651]  [1650]  [1649]  [1648



発行年月:2015年6月


 この主人公は、私自身だ──。1972年、吉祥寺、ジャズ喫茶、学生運動、恋愛。

「抱かれる女から抱く女へ」と叫ばれ、あさま山荘事件が起き、不穏な風が吹く七〇年代。二十歳の女子大生・直子は、社会に傷つき反発しながらも、ウーマンリブや学生運動には違和感を覚えていた。必死に自分の居場所を求める彼女は、やがて初めての恋愛に狂おしくのめり込んでいく──。揺れ動く時代に切実に生きる女性の姿を描く、永遠の青春小説。

                 (新潮社HPより)





1972年の9月~12月までの四か月間、女子大生・直子の周りで起きたことが
綴られている物語。
桐野さん自身の体験などが混じっているのかな?


あの時代のことはニュースで聞いた記憶あり。
学生運動が盛んで、学生同士が暴動を起こしたり、日本赤軍なんていう物騒な集団が
海外でも銃乱射事件起こしていた時代。

そんな事件を起こしているのは大学生や政治意識の強い若者たち。

直子の二番目の兄もそんな運動に参加している一人で、哀しい最期を迎えることに
なる。

直子の周りの男友達たちはノンポリ派で、麻雀に明け暮れたり
ジャズ喫茶でぼんやり過ごすような若者たち。

あの時代の若者たちの暮らしぶりがよくわかる。

直子はその両方の生き方に少しずつ違和感を抱き、ライブハウスで出会った
ドラマーの健一郎と一緒に居たいと思う。
健一郎がすごく健全な物の考え方をする人に思えたんだろうな。


今までの桐野さんの作品とは雰囲気違っていたけれど
なかなか面白い小説でした!


                         ★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]