ニュ-トンよりも、ライト兄弟よりも
偉大な奇跡を為し遂げた
男の物語。
「死ぬくらいなら、その前に一回は
バカになってみたらいい」
(本の帯文より)
主人が先に読み、面白そうなので、読みました。
本書は2006年NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場したリンゴ農家の木村さんの無農薬のリンゴ栽培に臨む壮絶な闘いの経緯を紹介しています。
野菜の無農薬栽培は、結構、目にしますが、リンゴの無農薬栽培は、リンゴづくりを知ってる人から見たら信じられないことらしいです。
その辺の事も説明されていて、木村さんがどんな無謀な事をやり始めたのかが解り、木村さん自身は勿論ですが、それを見ながら非難することなく寄り添って来た奥様にもスゴイ!と思いました。
リンゴを完全な無農薬に変えてから、実がつかないのは勿論、枯れたようになり、害虫が増大。
そんななかただただ、害虫を1つずつ除去するだけの日々なんて、想像しただけで肉体的にも精神的に参りそう。
実際、木村さん自身も参ってしまった時期があった。
貧困生活、家族に満足な暮らしをさせてあげられない事の不甲斐なさに打ちのめされてしまった。
一人なら何処までも自分の思うように進めればいいけど、家族(娘も三人)居て
婿養子なので、義父母もいて・・・・
山の中に入り自らの命を絶つことが一番良いとさえ思ってしまう・・・・自殺は駄目だよなんて簡単に言えない状況でしたので、読んでいて苦しかった。
でも、そんな事があったから?とも思えるような偶然のひらめきで、救われる木村さん!
結果、無農薬のリンゴ栽培に成功するという奇跡を生み出したわけです。
人柄がすごくいいんだなぁ~と思える話が沢山。
今は無農薬野菜は高いけど、それではいけない。
裕福な人だけが買うようなままでは普及していかないと。
今は難しくても、自分の栽培方法で作った物を肥料や農薬を与えて作った農作物と競争できるくらいの安い価格で出荷出来るようにするのが夢なのだと。
現在は、リンゴ栽培のかたわら、国内外を飛び回り講演や農業指導を続けているそうです。
この本の表紙の笑顔はステキですが、歯がないんですね。
その経緯もまたスゴイんです・・・・本を読んでからのお楽しみですが・・・(^^)
とにかく、いろいろな意味でスゴイ人でした!
★★★★★
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★★★★★ぜったい再読したい!!
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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