好評を博した『珈琲屋の人々』続編。東京は下町の商店街にある『珈琲屋』。主人の行介はかつて、ある理由から人を殺していた……。心に傷を負った人間たちが、『珈琲屋』で語る様々なドラマを七編収録。情感溢れる筆致が冴える連作集。
(双葉社HPより)
続編を待っていました!!
商店街にある珈琲屋の店主・宗田行介は、過去に殺人を犯した前科持ち。
けれど、その殺人は、正義感ゆえ。
そして、その罪を服役を終えたあとも一人背負い、自らの罰を右手に与え続け、
その手は火傷で痛々しい。
寡黙だけど、珈琲屋を訪れる人々が困っていれば助ける、行介は格好良い。
そんな行介を昔から知る商店街の幼馴染・島木と冬子。
度々、珈琲屋に顔を出し、行介と会話する場面は、ちょっとほのぼの。
ほかのお客が持ち込むちょっとした厄介ごとを行介がアドバイスしたり実際に自ら危険を冒しながらも解決に
導いていく。
短編連作形式で、7つのお話が語られる。
表題の「ちょっぽけな恋」は、中学2年生の千明と同じく中学生の男子・芳樹の恋を応援する話。
母子家庭の千明と父子家庭の芳樹。
家族ぐるみのお付き合いに発展したら楽しそうだなぁ~(^^)
ちょっと重たい話が多いなかで、唯一ほっこりしたお話でした。
ずっと行介を想い続けた冬子の気持ちが、罪の重さから頑なにその気持ちを受け入れずにいた
行介の気持ちを変化させたラストの急展開は、なんだか嬉しかった。
この続きはあるのかなぁ~?
続きが気になったのは他にも
「大人の言い分」の勇樹は、包丁であのあと母親を刺したのか?
DV夫から逃れ息子と2人で暮らしたのに、苦しい生活にイライラすることが多くなり、息
子の勇樹に手を上げてしまう日々。
反省するのに、また同じように子どもを殴ったり蹴ったり
しかし、勇樹は泣かずに耐える「お母さんが好きだから・・・」と
可哀想過ぎて、泣けて来たけど、最後の勇樹の行動には驚いた!
どうなったの?あのあと!?
いつか2人が笑顔で暮らす話が読みたい!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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