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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2008年5月


 あなたと一緒に眠りたい。でも、こんなに幸福なのだから、ひとりで眠るのもわるくない。
どこまでも凛とした、恋の形を描く長編小説

画家の彩夏を、優しく包む大貫。盲目の舞子を、さりげなく支える恭一。1枚の古い写真とマチスの画集が4人を出会わせた。2組の恋人たちの間に、はぐくまれる絆と優しい時間。

                     (講談社HPより)





2組のカップルの話。
彩夏(26歳)と大貫(41歳)。
高校からの同級生カップル、舞子と恭一(28歳)。

イタリアンレストランでそれぞれのカップルが食事していて、そこで出会う。
きっかけはマチスの画集。
そして恭一の顔が偶然、大貫が依然付き合っていた女性の顔に似ていた。


恭一と大貫の元恋人との接点は全くなかったのだけど・・・
最後に偶然の出会いがあって、このカップルの関係は変化するのか???
なんてちょっと不安が過りましたが、大丈夫で、ホッ。

それぞれのカップルが親交を深め、これからの事を考える良い刺激になっていく。
ああ、こういう付き合いが出来る知り合いカップルがいるといいなぁ~。
なんて羨ましい状況でした。

それぞれのカップルが一緒に暮らし始めたキッカケも偶然のようなもの。
暮らし始めた頃は、まだお互いを束縛してまで引き留めておこうとは思わない状況。
でも少しずつ、お互いが大事な存在になっていることに気づく。

盲目の舞子にも視力が戻れば、またそれはそれで楽しいことを共有できる時間が
増えそうだなぁ~とちょっとワクワクする終わり方なのも良かった!


                               ★★★★
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発行年月:2006年11月

「ママに秘密、作ってみない?」その言葉に、少女は頷いた――

女優・脚本家、さらには「BS週刊ブックレビュー」司会者としても幅広く活躍する著者の初小説作品。NHK出版ホームページ上で二〇〇五年十月~二〇〇六年八月まで連載され、大好評を博した『結婚写真』を単行本化。また、脚本家デビュー作を大幅に加筆して小説化した『納豆ウドン』も同時収載。 

                  (NHK出版HPより)


先に読んだ『ティン・ホイッスル』がとても良かったので、デビュー作の『納豆うどん』
を一緒に収録した、本書を読んでみた次第。

う~ん、なかなか面白かった!
『結婚写真』は、母親と娘の関係を描いていて、『納豆うどん』では、両親と娘の関係を
描いていた。

いろいろな家庭環境があると思うけれど、そんななかで家族が信頼し合って
それぞれが一番の理解者で居られたら、最高だな~なんてことを読みながら思った。

最近では情報番組のコメンテーターとして活躍している姿を見ているけれど
女優としての彼女は、最近、あまり見ていないので、演じる姿も見てみたいな。
そして、また素敵な物語も読ませて欲しい。

才能豊かな方なんですね~と改めて思いました。


                         ★★★★




発行年月:2013年1月


 「選択」に迷う人へ――。芸能界を題材に描かれる、"再起"の物語


「初めてあの音を聞いた時、触れたことのない場所に触れられたようだった――」。情熱を失ったマネジャー、復活に賭ける女優と舞台に招かれる元女優。三人の「運と運命」をわけるものは? 入魂の長編小説!

                    (角川書店HPより)


芸能界というなかでの人間関係を描いていて、最初から興味深く読めた。
主人公の大崎藍子は、女優・河野みさきのマネージャー。
みさきは離婚後、やや人気低迷の女優。
気位が高く、扱いにくさは業界内では有名。

ほかには、みさきの付き人・今野。
彼女は元は女優志望だったが、女優としてはデビュー出来ず、芸能界で働くためならと
付き人をしている。頭の回転がよく、よく気が付き、付き人としての才能を
周りからは高く評価されている。

それから衣装・小道具係の野沢。

皆、目立たない仕事を懸命にこなし、ひとつの映画やドラマを作るのに
こんなに多く陰で働く人が居るんだ~と思った。


そして、ロケ先の田舎で藍子が見つけた、見た瞬間から気になった親子。
母親の片山愛とその娘・真菜。
愛は、元アイドルとして芸能界に居た経験を持つ。
現在は離婚して、幼い娘と二人暮らし。
愛の父親はアイルランド人。
アイルランドのティンホイッスルを真菜はいつも手にしていて
言葉を話すより、その笛を吹くことで感情を表現する。


登場人物たちの背景にあるものが、どんどんうまく繋がっていく。
巧いなぁ~話の進め方が!


あまり期待せずに読んだけれど、女優としてより作家としての才能がある方なんだと
思った。
テレビのコメンティターとしての活躍もされていて、話すことが
凄くしっかりしているなぁ~と思っていました。


ほかの書も読んでみたい!!

                             ★★★★★




発行年月:2013年11月


 
あたしは猫であると同時に、音楽なの。
ねえ。あたしのメロディが聴こえる?

黒猫のクロエ、ゴールデンレトリバーのジュディ、
ドールハウス製作に打ちこむ栞、イラストレーターの優喜。
Cat Meets Dog そして、Girl Meets Boy──
いま、奇跡のような物語が、生まれる。

「ついに会っちゃいましたね」栞が冗談めかした調子で言うと、
「そうですね」優喜はうなずいたあとで、数秒の後に、
「やっと会えた」まるで運命の恋人に囁くみたいな科白を、
おそろしく無造作でありながら、
それでいて、掛け値なしに優しい声で言った。(本文より)

イノセンスは永遠だろうか。
ボリス・ヴィアンの『日々の泡』に捧げられた、
限りなく優しくて哀しい、どこか不思議な、GirlとBoy、猫と犬の物語。
                                       (祥伝社HPより)



ひょんなことから犬・ジュディのいる一軒家に住むことになった広瀬優喜(33歳)。
フリーランスのアーティスト。
一軒家を紹介してくれたのは、カフェを営む田中曜子。
一軒家の持ち主である家族とはそのうちの長女・日登美と友だち。
日登美たち家族は海外で暮らしていると聞くが・・・

そして、カフェの常連客の一人、遠山栞(31歳)は、黒猫のクロエと共にいつも居る。
クロエは元ストリートチルドレンだったらしい。


優喜とジュディ。栞とクロエ。
優喜も栞も失恋した相手への想いをちょこっと引きずっているかんじ。
人間同士の関わりと共に、ジュディとクロエの心理描写も描かれるのが
楽しかった。

犬とか猫って、こんな風に飼い主のことを、よ~く観察してるのかな?
人間の言葉で喋らないからわからないけれど、結構、深いところまで理解してたりして・・・。
今、犬とか猫を飼ってる人には楽しい物語でしょうね~。
ああ、また猫が飼いたくなってくる~(笑)。


しかし、ジュディは前の飼い主の日登美ちゃんのことを深く愛しているんだな~。
離れていてもこんな風に思ってくれていたら、日登美ちゃんも嬉しいだろうな。
再会できる日が来るといいな。


楽しい物語でした♪


                         ★★★



発行年月:2013年12月


なにをしていましたか?
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に--------

様々な問いと答えを「遊び」にして、あらゆる場所で緩やかに交流する
人々の切実な生を描く、著者四年振りの長篇群像劇。

               (文藝春秋HPより)





東日本大震災の3日後、小説家のネムオはtwitter上で、
「それはなんでしょう」という言葉遊びを始める。

気晴らしの必要な歩とだけ参加してくださいという呼びかけに
徐々に常連で言葉遊びに参加する者たちが増えていく。
そして、震災から1年後までの彼らの日常も追う。 


言葉遊び、面白いなぁ~。

「なにをしたい?」
「どうしますか?」
「なにを願いますか?」などなど・・・。

その質問の前後の文は、期間が来たら発表される。

各自がその質問の前後の文を予測して答えを提出する。


twitterは、興味なしで、やるつもりもないけれど、
こういう人間関係が築かれるのも
いいかも。
メンバーの者同士が実生活で集まる場面は、そのなかの男女の結婚式というのも
微笑ましい。


震災が前面には出てこないけれど、これから先、自分はどう生きるか?
なんていうことも漠然と考えさせられた。


最後の「いいんだよ」聞かれていないのにそうつぶやいた。
大人は寂しくてもいいのだ


この文で終わるのが、なんだか切ないけれど、ジ~ンと来た。


                          ★★★★
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